表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

-5-

「よくぞ帰ってきた、息子よ」

彼らの父親は、上半身を金縷玉衣のようなもので身を包み、下半身は絹を赤色で染めたものを着ていた。

どうやら金糸も入っているようで、私たちが彼に近づくたびに、キラキラと綺麗に光り輝いている。

「父上、我々は、大義を果たしてきました」

彼が座っている玉座も金で出来るているようだが、持っている30cmのバトンのような杖は、銀でできているようだ。

「うむ、そのようだな」

やっと彼が立ち上がると、5段の階段を、音を立てながら降りてきた。

「して、彼女が妻か」

私に話が振られると、私はうなづいた。

「はい、二人の妻です」

「そうか、大変だが、それでいいのだな」

「はい」

私は断固たる決意で答えた。

「よろしい、ならば、そなたらを夫婦としよう。二重婚であることを宣言する。披露宴は後刻執り行う。では、一旦下がってよい」

「はっ」

二人とも頭を下げ、すぐにクルリと彼に背を向けて、部屋から出た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ