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可愛いベイベー

俺は転生したらモヒカンだらけのグループの一員になっており、そのグループは女の子をさらってきて何かイタズラしようとしてるようだ


「アンタなんて!どうせその頭みたいにあそこまでツルツルなんでしょ!」


断っておくがモヒカンはハゲではない!サイドが剃り上げられているだけだ‥ハゲに関して俺はうるさい


しかし、そんな事よりも!


うん?このツンデレ萌えボイスはまさか


そう思って山賊にイタズラされそうになっている女の子を見ると‥ネイルたん!


赤髪に褐色肌のミネルバ魔法学園の制服を着た美少女!俺の初恋の人だ


そう中学1年の時に買った、当時の技術の粋を集めたオメガエンジン(ゲーム機)の名作シミュレーションロールプレイング‥


「究極の竜のオメガ・ドラゴドライブ」のメインヒロインじゃねえか!


物語冒頭部分の帝国に囚われていた亡国の姫であるネイルたんが魔法学園と移送される際に逃げ出して山賊に捕まってしまうシーンだな


たしか、このあとは‥


現在は、まだ帝国聖騎士団見習いの1人である主人公ジークが、上司から命令されてネイルたんを探して救出するはずだ


その後は山賊達と戦闘になり、助けられたヒロインが主人公に心を開いていくキッカケになる重要なシーンでもある


まあ、いわゆるチュートリアルを兼ねたプロローグ部分と言ったところ


そして、俺達はチュートリアルでやられる雑魚の蛮族ABCの三人だ


「そうだよーんデヘヘ」


と言って、いきなりズボンを脱いだ蛮族Aのモヒカン


すると下半身から可愛らしいツルツルのゾウさんが現れた!


え?見た目によらず凄い粗品だ


「な、なんなのよ!ふ、ふん、そんなので恥ずかしくないの?」


必死に強がるヒロインのネイルたん


「え〜だってオデ10歳だからしょうがないぞう」


パオーン


ブラブラとボク10才と言わんばかりにアピールする盗賊A


もしかして本当に10才なのか?


「オデ達モヒカン族は身体の成長は一部分を覗いて早いんだ‥だからオデ達は三人とも小学生だぞ」


と上半身はムキムキマッチョ、下半身は全然ムケていない蛮族A


「うん、お肉をいっぱい食べさせてくれるって言ったからついてきんだあ」


パンパンと大きく突き出た腹を叩きながら言う盗賊B


しめた!コイツラあほだ!


「じゃあ、かくれんぼしよーぜ!オレはこのおネーチャンと一緒に隠れるからお前達オニな!」


と俺はプライドをかなぐり捨てて子供ぽく喋りながら2人に告げる!


因みに俺も勿論モヒカンで、体型は細身だ


「えーズルいぞ、いきなりオニなんて」


「そうだそうだ!それに早く連れて行かないとオカシラに肉をもらえなくなっちまうよ」


くっ!そう上手くは行かないか、でもBの方は食い物に弱いみたいだな、何かないか?


そう思ってオレは周りの森を見渡す


あれは!俺は一つの木に何か赤いものを見つけて凝視した、すると勝手にスキルが発動して


斧スキル[木こり鑑定]を発動します


と心の中でゆっくりとした機械的な声がする


効果‥斧スキルを使用する対象の情報を得る


名称 オークの木


伐採レベル 8


入手アイテム マンゴー×10、樫木材×6、葉っぱ×10


頭の中に浮かんできた


これだ!


スッとオレは持っていった斧を構えた


斧スキル[シャイニング・インパクト]を発動します


効果‥攻撃する対象を光り輝くスポットで示して全力で一撃を打ち込むスキル!木ならば文字通り木っ端微塵になるだろう


フッと斧を振り上げる


俺は自然とどうすれば良いか分かった


木の中から光り輝く場所がある、そこに向かって自然に斧を振りおろした!


「シャイニングインパクト!」と叫ぶと同時に


バカーンと音をたてると大樹が砕けて、何故か束ねられた木材とブロック状になった葉っぱがいくつかと、コロコロと赤い果実が10個落ちてきた


オレはそれを素早く拾いあげると盗賊AとBに投げてやった


「ほら、これをやるからいいだろ?」


すると


「うわーい、マンゴーだぁ」


「やったーウホホウホホ」


とマンゴーを両手に持って下半身裸で踊り出すA


黙々とリンゴを食べて余った分をズボンにいれるB


そして2人が後ろを向いて


「「いーち、にぃー」」


と数えだすのを確認すると


呆然とするネイルたんに近寄り


「さあ、今の内に!」と耳元でささやき


お姫様だっこをしてスタコラサッサと逃走を開始した


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