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天国で天国と地獄を味わう

「目覚めなさい‥」


うん?夢から目を覚ます瞬間の様な感覚


誰かが呼ぶ声が聞こえる


「目覚めなさい‥目覚めなさい」


何か女の人の声?


そう思って目を開けると目の前にはAIが作ったのかと思われる程の金髪碧眼の美女がいた!


「目覚めましたか?」


そう言われて周りを見渡すと雲の上の神殿の様な場所だった‥


「ようこそ天界の入り口へ私は女神ヴァーヴァです」


「え?ババア?」


「あん?殺すぞガキが!ケツから手ぇ突っ込んで奥歯一本一本抜いたろか?」


「はヴァッ」


俺はケツの痛みと歯と舌に他人の指が触れている感触を同時に感じて喘ぎ声?を出してしまった


「はびばせん、うおげえさば(すみません、おねえさま)」


「うん、解れば宜しいのですよ」


女神ヴァーお姉様はニコッと笑顔を作って、からそう言うと


バシュッと音をさせ手を俺の身体から引き抜いた


元の長さに戻った手を、纏っていた白い衣のスカート部分で拭きながら続きを話す


「それで私、ヴァー‥いえ転生の女神で良いわね!からの提案をします」


「提案?(提案って?いきなりなんだろう?ちょっと説明してもらってもいいすか?)」


()内は心の声だ俺は初対面の相手と喋るのは苦手だ、それが美人の女なら尚更

ってこと、だが内心の俺はおしゃべりなのだ



「心の声は読んでないので大丈夫ですけど言い方に気をつけてくださいね‥ウフッ


「え?(ええ!思いっきり読んでますやん!このヴァ‥カみたいに美しすぎる女神様)」


「フフフッ解れば宜しいのですよ」


その後、俺は余計な事を口走らない、いや考えない様にと、心を必死に無にしながら女神様から説明を聞いた。


それによると、俺は夜勤明けで風呂に入った後、そのまま風呂の中で寝てしまい天へと召されてしまったようだ。


そして肝心の提案とやらだが


「転生?(これはこれはラノベの定番が来ましたねえ、俺みたいな就職氷河期によって派遣切りからの低収入職につかざる得なかったオッサンには待望の、お馴染みの異世界転生ですよ~人生やり直すチャンス逃してなる物か!チャンスの女神は後髪がハゲてる後から捕まえようとしても遅い!前髪をガッツリ掴まなきゃって言うからね!)」


と思った瞬間


「誰がハゲじゃコラッお前と一緒にすんなよボケェ!」


と言いながら俺の前髪を女神が掴んだ


ガッ!ぶちぶちぶち


俺の薄くなった前髪が根こそぎ抜かれそになっていた!しかし後ろから前にとハゲ隠しで応援に着ていた後髪は何とか耐えたようだ!


女神が掴んでいるのは後ろ髪だ!


そう俺は前より後ろの方がチャンスがあるタイプだった‥後は後でも人生が終わった後だったけどね


「まぁこのくらいにしておいてあげましょう」


にっこりとした笑顔で俺の顔の前で手をパンパンとして毛を払い除ける女神‥


目の前でハラリハラリと落ちて行く俺の前髪‥髪は長い友達‥


さらば友よ(`;ω;´)


「それで貴方の好きなゲームの世界に転生させてあげましょう!さらに好きな武器のマスタースキルまでつけてあげます!さあ選びなさい」


「斧で(やった!俺の好きなげーむなら最近よくやってるゲームのオープンワールドでクラフトやサバイバルなんかをやる世界的に有名なゲームだよね?だったらスタートはとりあえず斧がないと木を切れないからねえ木を切って道具を作って、そこからなんですよねえ〜斧1択でしょ?)」


「ああ‥うん、大丈夫、私は心の声を覗いてないものね問題ないわ」


何か、小声で女神がブツブツ言ってるがなんだろう教えてもらっても良いですか?


女神は一転、誤魔化す様に苦笑いを浮かべる


「うん、大丈夫よ!斧ね!とりあえずサービスで新品の斧もつけて上げるわ!だからノークレームノーリターンでお願いね」


はあ(はあ?何某オークションの取引する時みたいな事を言ってたんだ?まあ、とりあえず希望通りの武器とスキルをくれるなら良いか!)


そして、俺は転生したのだが


「へっへ上玉じゃねえか」


お頭には黙っておけば分からねえ俺たちで味見させてもらおうか


「おい、新入り見張っとけ」


スローライフどころか、周りがモヒカンやら裸に革鎧の柄の悪い男ばかりで


世紀末覇者のハードコアな世界なんだが‥このゲームなんなんだろ?



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