表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強様  作者: まりんぬ
遮断書
11/16

過去の記憶

その本は震えながら、過去の映像らしきものを映し出した。



最初は中世っぽい街。

少女がこれと同じ本を拾って開いている。

すると、空から黒い影が少女の目の前へ降りてきて、しばらく何かを脅している。次の瞬間、彼女の体は裂けるように引きちぎられた。

影は長いローブを着ていて、顔ははフードのせいでよく見えなかった。しかし、目には狂気じみた光を宿している。


場面が変わった。

次は森の中だ。

長身の男が本を手に持った瞬間、地面から黒い手が伸びてきて、彼を床に叩きつける。影が現れ、「ハンナはどこだ」と叫ぶ。返事がないと、影はその男の首を即座にへし折った。


最後は現代の街。年老いた女が本を開いた途端、影が背後に現れて、しばらくした後、彼女の胸を魔法の刃で貫いた。

ここでも「ハンナはどこだ」と低く唸りながら、女が死に絶えるのを冷たく見下ろしている。


全部、この本を手にした人間たちだ。

そして全員、この「影」に殺されている。



なんだこれ、、、?

だいぶまずいことになったな。



「記憶」が写り終わると、本は次のページを開いた。

そこには名前が刻まれていた。

「Elina,1472」

「Yohan,1698」

「Misato,1985」


最後に「Tsumire」と僕の名前が浮かんだが、まだ何も起こっていない。


なんだったんだ、、、あの映像。


それにこれ、僕殺されるじゃん、、、

あの影みたいなのがふわって来て、、、


あー終わった。

人生終了。


ってかあの影なんなんだよ。

人殺して何が面白いんだよ、、、


それになんか探してた。

ハンナってやつが気になるな、、、


僕がぶつくさ独り言を言っていると、その本はパタリと閉じた。

さっき破けた紙が僕の前にひらひらと落ちる。

そこには、「Tsumire, THE SHIELDED ONE」と文字がまた浮かんだ。

なんだこれは読めるな。

なになに、、、守られた者?

意味わからん。


謎が深まるばかりだ。



だが、その日はそれ以上不思議な出来事は起こらなかった。


というか、そこから1週間、まるでこの出来事が夢だったかのように何も起こらなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
面白いです!! 続きが気になります!!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ