え?
家までの道中、近所のおばちゃん集団に冷やかされ、仕事帰りのおじちゃん数人に冷やかされ、バァちゃんは何か言いながらバイクで追い抜いていった。
体調が悪いこともあったが、何よりサクラに申し訳なさすぎて、何を話していいかわからなかった。
「……ごめん、色々」
「え?楽しいですよ〜。謝ることなんてないです!友達ですもんね~」
「え?うん、まぁそっか…?」
「あ!ヒドい!さっき友達って紹介してくれたの、嬉しかったのに!そんなこと言うと、ここに置いていきますからね!」
何だか青春ぽい会話に、気恥ずかしくなって苦笑いした。
家に着くとバァちゃんが風呂を沸かしてくれていた。築100年近い我が家はまだボイラー式だ。スイカと麦茶も用意してくれていた。
「ありがとな、サクラちゃん。時間大丈夫ならあがって行ってくれ。蒼汰はまず風呂入れ!」
「いいんですか!わぁ、大きいスイカ!いただきます」
「ゆっくりしてってけれ」
ウチでは仏間が一番涼しい。夏に来客があると大体仏間に通す。電気屋さんに梁が厳つすぎてエアコンが設置出来ないと言われた。風通しが良い家だが近年の異常気象には対応出来ていない。
「え?」 サクラがフリーズした。
古い家なので、仏間に先祖たちの写真が並んでいる。さすがに不気味だったか。
「蒼汰さん、この人……。さっき山の上で歌っていた人ですよね?」




