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漬け物の塩


「……歌?かな。何か聞こえませんか。」



以前、バァちゃんと畑にいた時もこのくらいの時間だった。誰だ?聞き覚えのない声。好奇心よりも、恐怖心が勝った。どこから聞こえているのかわからなかった。近い。この歌のことをサクラに話していなかった。



「一旦、離れよう。ごめん、下りたら説明する」



とにかくその場から離れたかった。なのにカラダが動かない。よっぽど焦りが顔に出ていたのか、サクラが手を掴んで引っぱった。



「大丈夫ですか?顔色、悪いです。肩に手をかけてください。…大丈夫!私、力持ちですから」



情けない。サクラに支えられて、畑まで下りた。



バァちゃんが籠いっぱいの茄子をバイクの荷台に積んで帰るところだった。



「……どうした?!蒼汰!」



僕の顔を見た途端、急いで近付いてきて無言で塩をぶっかけた。


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