来ないでほしかった朝
「レイリス様、いい加減起きてください!旦那様に怒られますよ!」
「・・・・。」
「無視しないでください!起きていることぐらいバレバレなんですから!」
・・・・さすがに、いい加減起きないとサラが本気できれるかもなぁ
サラは私の専属侍女 今年でたしか19歳
そして、お母様の侍女の娘がサラだということもあって子供のころから一緒に過ごしていた。
だから、サラは私にとって、姉のような存在。
つまり、身分差関係なく、実質私の姉だ。
この意味が、わかりますか?
「レイリス・・・・これ以上寝たふりをするなら今日、特注で 取り寄せたマカロン 奥様に、言って食べれないようにするわよ!!」
私は、その言葉にベットから体を勢いおく起こした。
「何でそんなことしようとするの!」
「レイリスが、起きようとしないからよ!自分の誕生日ぐらい朝にはおきれないの?」
実質、姉・・・・つまり、あたしに 容赦がないということだ。
今も、 そんな呆れながら言わなくてもいいじやないと
あたしは、そう思った。でも、ここでそれを言ったらあとが怖いとさすがに学んだのでもう言わない。
でも、―――――――――
「でも、だって、今日は13歳の誕生日なのよ! 13歳の!!もう私の好きなことができなくなるのよ!今日も、誕生日会で人前でなきゃいけないのよ!!」
「はぁ、貴族の子供はみんな同じだから、もう 我慢するしかないと思うわよ。」
サラは、腰に手をおきながら私に哀れみの目を向けている。
その目に、イラッときたけどそれよりもこれからの人生への恐怖で怒ってなんていられなかった。
少し長くなってしまいました。
さて、レイリスは何に恐怖しているのでしょうか?