続編・6
短いですが……
「あの…婚約って、いったい…」
スピネル殿下と両親に見つめられ、小さく声を出す。
「あぁ、君に伝えていなかったね。すまない。」
ニコリと笑顔で応える殿下。
両親も嬉しそうにしている。
オパールだけが、蚊帳の外みたいな感じだ。本人の事なのに。
「私…私、初めて聞きました。」
いろんな思いが交じって、涙ぐみながら必死に話す。
「私なんて殿下とは釣り合わな「そう言うだろうと思ったから!」
オパールに被せて珍しく大きめな声を出す殿下。
涙目を見開き固まるオパール。
「驚かせてすまない。だが僕から話しても君は思い悩むだろう。だから先に全ての憂いを無くして来たんだ。」
「全ての憂い…?」
「そう。既に兄には許可をもらった。君の両親からも良い返事をもらっている。」
「オパール。愛している。僕と結婚してくれないだろうか。」
殿下のことは好き。
でも、私…私なんかでいいの?何も持ってないのに?
「君がいい。君と一緒に過ごしたい。」
どうやら思った事が声に出ていたらしく、恥ずかしくて殿下の顔を見られない。
スピネルは立ち上がり、オパールの傍へ歩み寄り両手を包んだ。
不安そうに見つめられたら、断れるわけもなく。尤も、王族からのお話を断れる筈も無いのだが。
それでも最終的に、殿下はオパールに委ねてくれているのだ。
「…はい。」
小さく頷いて応えると。
「よかった!ありがとう!」
嬉しそうな殿下の声が聞こえる。
恐る恐る殿下を見つめると、優しい笑顔でオパールの両手を包んでいる。
いつもより幾分か顔が赤く見える。
きっと自分は、もっと赤い顔をしているだろう。
初々しい二人を残し、オパールの両親はそっと部屋をでていったのだった。
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もう少し続きます。




