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続編・オパール

久しぶりの投稿です。


ルビーの母、オパールと王弟スピネルのお話です。

悲恋にはならない様に書いていきたいです。


とはいえ、結果は…。゜(゜´ω`゜)゜。

オパール・ジェット

中流(多分)伯爵家の次女です。

ひと月ほど前から、有能で綺麗な姉と一緒に行儀見習として登城しています。


とはいえ、何でもそつ無くこなすエメラルドお姉様について行くのも大変で。

先日はお茶をお盆ごとひっくり返してしまいました。

幸い王家の方の前でなく休憩室での事でしたが、何も無い所で躓くなんて、と皆さんに笑われてしまいました。

でも、知ってます?絨毯て、足が引っかかるんですよ!しかも毛足の長い高級な絨毯。

まぁ多分、私の歩き方の問題かもしれませんが。


失敗は少なくないけれど、周りの皆さんが温かく見守ってくださるのが分かるので、なんとか頑張っています。

お姉様だけにはキッチリ叱られますが…。

厳しいだけでなく、時には優しく手を貸してくださるお姉様が一緒だから安心して登城しています。


今日は王太子のジルコン様がお出掛けなさるとかで、お姉様はそちらのお支度に向かって、私は宰相様へお手紙をお届けに行くのですが…

気付いたら見覚えの無い場所に来ていました。

…どうしましょう。此処はどの辺りなのでしょうか。


確か、執務室へ向かっていたはずなのに。

目の前には庭園が広がり、奥には見たことが無い宮殿があって。


「なんて綺麗な…」

いつも通る王城までの道に広がる庭園とはまた違った花々や樹が見えて、思わず呟いた時。


「おや?可愛い小鳥が迷い込んだかな?」

後ろから穏やかな優しい声がして、驚いて振り返ると。

薄い茶のクセのある髪の背の高い、少し痩せた男性がクスクスと笑っていらっしゃる。

お召し物から高貴な方と推測され、慌てて礼をとる。


「ジェット家の次女、オパールと申します。すみません。宰相様の執務室へ向かっていたはずなのですが…」

驚きと恥ずかしさで顔を上げられません。

「あぁ、伯爵家の。行儀見習かな?」

「は、はい」

もしや、来てはいけない場所だったのでしょうか?

血の気が引くのを感じた時。


「顔を見せて?」

そっと頬に冷たい感触を覚え、それが目の前の殿方の指だと気付くまでに数秒かかりました。

ハッとして顔を上げると、何方かに似た雰囲気の優しい笑顔。

思わず見惚れてしまいました。

目の前のお綺麗なご尊顔から目が離せずにボーッとしていると、綺麗な長い指でスーッと撫でられた頬が熱を帯びて現実へと引き戻される。

「あああ、あのぅ?」

緊張からどもってしまい、上手く話せません。

頬に感じる優しい指の感触を無くしてしまうのが何故か惜しいと思うけれど、私も嫁入り前の娘。こんな所を誰かに見られたら…

それでもこの方の手の温もりをずっと感じていたいと思ってしまうのは、罪ですか?お姉様…


頬に五感を集中させようと目を閉じると、「あぁ、すまない」慌てた様に手を離されてしまいました。

目を開けると、困った様なお顔で見下ろされている。

私も慌てて「い、いえ、私こそ御無礼がありましたら申し訳ございません」再び礼をとると、それを制されて。

「近いうちにまた会おう。宰相の執務室なら向こうだ」

「教えていただき、ありがとうございます」

頭を下げると、ふわりと撫でられて殿方は去っていかれました。


「また会おう」

また、会えるのでしょうか?

なんだか嬉しくて、教えていただいた執務室までの道程はまるで宙を浮いていた様な気分でした。



不定期投稿ですが、もう少し続きます。

楽しんでいただけたら嬉しいです。


辻褄が合わないのでスピネルの髪色を変更しました。

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