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終幕・2

遅くなりましたが、一応完結となります。

それから…


程なくして、アレキとルビーの婚約が発表された。

もちろん、周囲も学園内も静かに(さすが紳士淑女)どよめいたが、ルビーが王弟殿下の娘であったことが併せて発表された為に大きな混乱には至らなかった。

目立ちたくはないルビーにとっては不本意ではあったが、要らぬ詮索や悪意から護られる為にとあれば仕方なかった。

もっとも、元よりクンツァイト家に敵意を向ける者も多くはなかったのだが、念には念をと王家からの指示もあったのだ。


「あぁ!これで名実共にルビーを娘に出来るのね!」

一番はしゃいでいたのは母のエメラルドだった。

まぁ、元より義娘ではあるけれども。


「母上、ルビーは俺のモノですからね!」

抱き締めて頬擦りする母からルビーを攫うと、膝に乗せてその額に口付ける。

アレキの膝の上でどうしたらいいかと、目が泳ぐルビー。


「今までと、そう変わらないではないか。ルビーは大切な家族で私の愛する娘だ」そう言って微笑むクンツァイト侯爵家当主であるオニキス。

そんな父にホッとした顔を向けるルビー。


「全然違います(わ)!」

アレキとエメラルドが声を揃えて言い放つと一瞬たじろぐオニキス。


「今までは妹として接して来なくてはならなかったけれど、これからは堂々とルビーに付き添える!」

「大切な娘には変わりは無いけれど、気持ちの問題です!今までよりも一層大切にするわ!」


果たして、今までのアレキの接し方が妹に対してのソレだっただろうか?

母エメラルドに関してはもう意味がよくわからない。

妙に張り合うアレキとエメラルドにどうして良いやらわからず、顔を見合わせて笑うルビーとオニキス。


あれから王宮に報告と挨拶に行った際にジャスパー王太子殿下とも話す機会があった。

「可愛い従妹殿と一度茶会などしてみたかったんだよ」

ニコニコと悪戯っぽく笑う綺麗な顔と対照的に若干引き攣った笑顔のルビー。

アレキに至っては表情すら崩していない。

(お兄様の仰った通りだわ…)

殿下に他意が無いことに安堵した。


国王陛下は弟の面差しを感じさせるルビーを涙を浮かべて歓迎してくれた。

時折、手紙でルビーの様子を気に掛けていくださってたのだと家族から聞いた。


改めて、自分の境遇に驚きつつ、今まで以上の家族からの溺愛振りに戸惑いながらも感謝している。

特にアレキは学園での授業中と領地の執務中以外は、ほぼルビーの傍にいるし。


「お兄様、せめて寝る時は離してください!」

そう、アレキは婚姻前なので手は出さないが、毎日ルビーのベッドで当然の様に一緒に休んでいる。

嫌だと言わんばかりに腕に抱え込んでくるアレキに何を言っても無駄だと察し、仕方なく…否、もうルビー自身も離れがたくなっているのだった。




fin.





楽しんでくださった方がいらしたら嬉しいです。

ブクマしていただいた方、本当にありがとうございます。


ルビーとアレキのお話は一段落しますが、他のキャラのお話も続けて書けたら…と思っております。


「あのキャラの話を読みたい!」というご希望がお有の方がいらしたら、お知らせしてみていただけると嬉しいです。頑張っちゃうかもしれません(予定は未定)


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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