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転機・2

ブクマいただき、ありがとうございます。

シリアスな場面が続きますが、基本的には暗くならない様にしたいと思っております。


「貴女は賢い子だから、きっと気付いていたでしょうけれど」

(すみません、お母様。私、賢くはないです。成績だって中の下くらいで…)賢い という言葉に過剰反応してしまう自分に情けなさを感じるルビーは、次の母の発する思いがけない言葉に息を詰まらせる。


「ルビー、貴女はクンツァイト家の実子ではありません」


あぁ…なんとなく感じてはいた。

けれど、いざ言葉にされてしまうと、やはりショックだな…

ルビーは呆然とそんなふうに考えいた。


気付けば頬を伝う雫。

咄嗟に母に抱きしめられた。


「貴女は私の妹の娘。クンツァイト家の姪なのよ。他人じゃない。大切な私の娘…今でもそう思っているわ」

力強く話す母の身体も震えている。泣いているの?私の為に?

こんな形でも、母の変わらぬ愛を感じて胸の奥が苦しくなる。


一頻り抱きしめられた後、泣き腫らした目の母がルビーの涙を拭きながら言葉を続ける。


「貴女は私の妹オパールと、陛下の弟スピネル殿下の忘れ形見なの」


オパールが城へ行儀見習いに通っていた時にスピネル殿下と知り合い、愛し合うように。あまり丈夫でない為に外へ出る事が少ない殿下にとって、明るく少々ドジなオパールの存在は癒しになった。

身内だけの式を挙げ、夫婦となり公爵位を賜り小さな領地で暮らす中、産まれたのがルビー。

権力争いに巻き込まれる事の無い様、離乳してスグに殿下の親友でもあるオニキスのクンツァイト家へあずけられた。

年々弱る殿下だったが、体調が良い時にはクンツァイト家へ訪れ、一頻りルビーを可愛がっていた。


ルビーが2歳になった頃、スピネル殿下は天に召され、後を追う様にオパールも流行病で…


「お姉様、ルビーをお願いします。どうかルビーが好きな人と幸せになれますように」

オパールの最後の言葉。


「貴女のご両親は本当に愛し合っていたし、貴女を大切に思っていたのよ」

薄らと記憶にある、ルビーを見る優しい人の正体だった。


いろいろな感情が綯い交ぜになって、涙と一緒に溢れ続けた。


私は独りではなかった。

漠然とした安心感に包まれる。




詰め込みすぎな割には短いですね…

加筆修正出来たらいいなぁ(思案中)

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