お誕生日。
新幹線です。
東京発の始発に、乗りました。
気合、入ってます。
「お母さん、パン食べよう。」
ユウナが、メロンパンをカジカジしています。
今日も、とってもかわいいです。
ユウナが少し、縮んできました。
したくないけど、慌てて陽介に聞きました。
私の成長が止まったのかもと、曖昧にお茶を濁しました。
まっ、かわいいからいいですが。
「お母さん、ボクはパンじゃないよ。」
あら、美味しそうだから食べちゃうところでした。
今日は、海側では無かったので富士山が見えます。
「大っきいね、富士山。ンキャ、キャッキャ!」
ユウナが、降りると言い出しました。
もう、新尾道は通り過ぎました。
「お母さん、ここから普通電車ね。新尾道だと、不便だから。」
福山って言う所で、降りました。
山陽本線を逆戻りで、尾道駅に行きます。
すぐ、着きました。
駅の向こうに、大きな川があります。
海峡、海なんだって。
恥ずい。
「ユウナ、何でこんな時期に来たかったの?」
「お母さんの、誕生日プレゼント。遅くなって、ごめんなさい。」
まぁ、なんて可愛い生き物なんでしょう。
「ユウナ、べろべろジュー!」
「お母さん、食べないで!」
「美味しいのに。」
「ボク、甘くないから。とりあえず、坂登ろ。」
海と反対方向に、ほぼ崖の様な住宅地があった。
もう、へとへとです。
いくら体力がついても、ムリなものは無理!
こちとら、後期高齢者だっつーの。
浮いてばかりいるあなたは、卑怯よ。
降りてから、レモンサイダー飲みました。
うめっ!
レモンプリンも、うめっ!
福山に戻って、安芸の宮島へ行くそうです。
フェリーに乗って、島へ。
鳥居、デカっ!
「何食べているの、ユウナ?」
「揚げもみじ饅頭~!」
漫才ブームか!
「古っ、美味しいの?」
「一口、食べる?」
「あむっ、美味しいわね。」
「お母さん、一口大きいよ!もう!」
「もう、無いの?」
「あれ、売店のおばちゃんにもらったやつだもん。」
お前は、又おやつもらったのか。
「もう、日が傾いて来たわね。観光は、大丈夫?」
「うん、今日はここに泊まる。」
「へぇ、ホテルとかあるんだ。」
暴れん坊将軍には、ならないか。
「何かね、平家の末裔がやっている旅館なんだって。」
「平家、あの源平の?」
「うん、ここの厳島神社は平家の守り神らしいから。」
「へぇ。」
よくわからんし、どうでもいいかな。
「着いたよ、お参りだけしよう。」
鹿が、後をゾロゾロついてくる。
ユウナに、絡み出した。
あっ、泣いた。
すいません、うちの子まだ幼児なんです。
何とか追い払って、ユウナをあやす。
「こわがっだ、おがあーざん!」
「もうお参り明日にして、旅館行きましょ。」
「うん、グジュ。」
旅館について、すぐ授乳させる。
少し、落ち着いてきた。
夕餉は、部屋に運んでくれるらしい。
海の幸、楽しみ!
先に、お風呂行きましょう。
温泉なのかな、少し塩っぱい。
お肌に、良さそうだ。
露天風呂も、あるそうだ。
対岸の街の夜景は、切なさを掻き立てる。
お風呂から上がると、夕餉が運ばれてきた。
初めて見た、アナゴの刺身。
綺麗な、白身。
しつこくないのに、脂が乗っている。
おじさんって言う魚の煮付けも、とても美味しい。
後、お鍋。
これでもかと言う位、レモンの輪切りが乗っかっている。
合うわー、レモンって意外に鍋でも美味しい。
ユウナ、ありがとう。
あなたのお母さんで、本当によかったわ。
あら、ケーキもあるの。
おい、何本ローソク建ってんねん。
しばいたろか、バカ娘。
足すな、ケーキの原型無いわ!
「あー、美味しかった。」
「よかった、お母さんが喜んでくれて。」
「フフフ、ユウナ大好きよ。」
次の日起きたら、ユウナがちょっと縮んでました。
ちょっとづつなので、わかりにくいけど。
抱きつく目線が、少しづつ上目遣いになっています。
朝ごはん食べて、観光に行きましょう。
旅館の朝ごはんって、何でこんなに美味しいのでしょう。
昨日もあんなに食べたのに、お櫃のご飯残ってません。
ユウナのも、もらいました。
フィー、動けません。
ドテドテ、私の足音です。
ヤバい、鹿も近寄ってきません。
ユウナが、山城も見たいと言ってきましたが却下です。
フェリーに、乗りましょう。
広島行こ、原爆公園行きましょう。
行きたくない、何故ですか?
ユウナは、アーモンドバターをつけると美味しいそうです。




