後悔。
「相変わらず、小食だなタマ。」
海苔巻き3つと大トロしか、食べていない。
「おやつは、ちゃんと食べるのよ。」
今も、カプリコにかぶりついている。
「変わらんな、身体は少し大きくなったが。」
「努は、小学校から一緒でしょ。小さい時から、こんな感じ?」
「うーん、毎日泣きベソかいてたな。ひねくれてるから、よくイジメられてたよ。もっと、女の子らしくすればかわいがられたのに。」
「えっ、タマちゃんって女の子なの?」
「イヤー、見た目がな。」
「努、タマに惚れてたんじゃない?」
努が、平川ちゃんを見やる。
「いやいや、自分をボッコボッコにした奴だぞ。まぁ、かわいいから一度位はな。」
確かに、男の子としてはどうかと思うが男好きするかわいい容姿だ。
「努、一回位ならさせても良かったのに。」
努が、急に立ち上がった。
「本当か、早く言えよ。」
「バキッ、バッコーン!」
平川ちゃんのアッパーが、努の顎にクリティカルヒットした。
「ウー、ゴメン。」
実際、努は日本人離れしたイタリア系のイケメンだしな。
その努が、言うんだ。
タマは、女として見るなら相当かわいいのだろう。
「平川ちゃん、グッジョブ!努、ちょっとあっち向いてて!」
タマが、甘え出した。
私は、ブラをずらして授乳させる。
「ゴクッ、ゴクッ!」
平川ちゃんが、びっくりしてアゴがハズレそうになっている。
ブラを直して、タマの背中を叩く。
「努、いいわよ。」
「ゲップ!」
タマが、気持ち良さそうに寝息を立てる。
「なんだ、タマは寝たのか?」
「麻里ちゃん、タマちゃんのお母さんなの?」
「何、言っているんだ。麻里とタマは、俺達の同級生だぞ。」
「だって、麻里ちゃんが…!」
「何だよ、麻里がどうした?」
「努、うるさい。タマが、起きるでしょ。私が、タマにおっぱいをあげただけよ。」
「あげただけって、何だよ。マジか、お前母親になったのか?」
「バカなの、ただの栄養補助よ。」
「違うと思うわ、麻里ちゃん。完全に、お母さんだったもの。」
「そうね、そうなのかもね。」
「何だか、麻里ちゃん悲しそうね。」
「うーん、やっぱり女としてはね。」
「どう言う事だ、麻里?」
「バカは、黙ってて。」
「大変ね、なんとなくわかるわ。」
「相手が、タマだからね。」
「平川ちゃんは、努でいいの?」
「おい、麻里!」
「色々あったけど、多分この人も変わったんだと思う。タマちゃんの、おかげでもあるけど。」
「大体は、知ってるんだ。私も詳しくは知らないけど、努はタマに何されたの?」
「あぁ、あまり言えない。やましい事は、何一つしてないからな。ただ、俺はタマが死ねって言ったら喜んで死ねよ。タマが聞いたら、怒られるけどな。」