スーパーカブ。
ユウナは、又撮影であちこちに出かけている。
私は、近くの図書館に行ったり大学で勉強に勤しむ。
ユウナが、羨ましい。
何もしていないとは思わないが、あの頭脳明晰さが欲しい。
陽介もこちらに戻って、予備校に通っている様だ。
あの時は、時期をずらして帰省したとの事。
美奈子の家の法事に、合わせたらしい。
ユウナも、時々会いに行く。
撮影で貰った衣装でおめかしして、髪の毛もサラサラで。
何だか、むかつく!
私とは、ちっとも遊ばない。
お母さんには、お父さんがいるからいいですけど!
法事で実家に戻ると、驚く事があった。
麻里さんが、ユウナの父親と結婚するらしい。
従姉妹の美奈子から聞いて、少し訳がわからなくなった。
と言う事は、麻里さんがユウナの継母になると言う事なのか。
美奈子が、麻里さん達のお祝いパーティーがあるから車で送って行けと言い出した。
他にも何人か拾って、会場の喫茶店に着いた。
帰りもだからと、無理やり中に連れて行かれた。
ユウナが、小さい子と戯れていた。
相変わらず、かわいい。
麻里さんがこちらを見たが、以前の様に睨まれる事は無い様だ。
ユウナの父親と言う人が、話かけてきた。
わぁ、デカい!
全然、似てないなぁ。
それほど威圧感も無く、紳士的な人だった。
大人って感じ、身体もだが人間としての器の大きさも感じられた。
田舎では、それ以外ユウナと会う事も無く東京へ戻った。
帰ると、ユウナから電話で休みがあったら迎えに来てと言われた。
次の休みに約束して、マンションまで行く。
都会に慣れたのか、ファッションセンスも磨かれて益々可愛さが増している。
「おめでとうユウナ、新しいお母さんが麻里さんだなんて驚いたよ。」
「そう、お母さんはずっとユウナのお母さんだったよ。」
うまく行っている様だ、そりゃそうか。
「お父さんは、一緒に暮らしているのかい?」
「ううん、お父さんは田舎に残ってる。お仕事もあるし、ギルドもあるから。」
挨拶は、しなくて良さそうだ。
「ギルド?」
「やだな、冒険者組合だよ。男の、ロマンでしょ。それにしても、毎度毎度なして人の内股に手を置く?」
「何でも、買ってやるからな。今日は、どこに行く?」
「山梨県の北杜市に、連れて行って。」
長野県の諏訪湖の手前辺り、八ヶ岳の麓だな。避暑かな?
「何か、あるのか?」
「うん、小熊ちゃんに会えるかも。」
「動物園か、何かあるのかな?」
「違うよ、スーパーカブに乗っているかわいい女の子。」
「ほう、人間かぁ。」
「うん、小説のね。」
どうやら、小説の主人公らしい。
秘かに、憧れている様だ。
中央フリーウェイで、一路目的地を目指す。
途中、SAに寄りながらお昼前に着いた。
鄙びた農村という風景の中、川を渡りトンネルを潜ると県営住宅が見える。
物語では、ここの1階に住んでいる。
その後、小さな中学校へ行く。
物語では高校という設定に、なっている様だ。
国道に戻る途中、寄って欲しいと言われてスーパーオノと書かれた店に入った。
なんの変哲も無い田舎の店だが、主人公の女の子がよく寄る所だそうだ。
ユウナは、ずっと興奮しっぱなしでミニスカートからショーツが見えるのもお構いなしで窓にかじりついていた。
そして、そのまま高速に乗り来た道を戻る。
途中で軽めに腹ごしらえしていると、ユウナがフランクフルトを頬ばっている。
俺も息子も、我慢の限界だがここはぐっと抑える。
八王子で高速を降りて、いつものホテルへ行こうと思ったが。
「陽介、つけ麺が食べたい。」
と言われ、自宅へ向かう。
すっかりお股全開で寝ている、ユウナ。
「ユウナ、着いたよ。」
「ヒャイ、見た!」
ずっと、見てました。
「つけ麺、食べようか。」
「ボク、つけ麺と鮭のおにぎり。」
「食べれる、多くないか?」
「残したら、食べて。」
俺は、味噌ラーメンとチャーハンのセットにした。
先に、味噌ラーメンが来た。
食べていると、ユウナがこっちを見てる。
「ユウナ、食べるか?」
「うん、辛~い!」
「ごめん、ラー油入れてしまったよ。」
「おにぎりとチャーハンも、到着。」
小っちゃな手で、大きなおにぎりを頬ばる。
つけ麺も、到着。
猫舌のユウナは、フウフウしながら一生懸命食べている。
半分くらいで、こっちに寄越す。
もう、お腹いっぱいらしい。
まぁ、おにぎりもあるから食べた方だ。
店を出て、ユウナに泊まる様に薦める。
ジト目でこちらを見て、一言だけ。
「スケベ!」
はい、大正解です。
部屋に入って、又電話をかけている。
『お母さん、今日陽介の所に泊まる。うん、明日はちゃんと帰る。』
「進藤さんか、ちゃんと報告するんだな。」
「進藤さん、じゃないよ。お母さんは、如月麻里だよ。」
「ユウナ、久しぶりだな。」
もう、我慢の限界。
俺は、ユウナのショーツに手を入れてお尻を揉みしだく。
「イヤっ、シャワー浴びてくる。」
俺の手元には、ユウナのショーツだけ残った。
はぁ、いい匂い。
リュックから着替えを取り出し、こちらを見たユウナ。
「変態!」




