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おねだり。

 結局、埼玉に戻るまで親子三人で眠る事になりました。

 

 一回寝たらなかなか起きないユウナなので、私たちの夫婦生活は円満です。


 ただ、ユウナが時々はしゃぎ過ぎてなかなか寝てくれない時は悶々します。


 親子三人、川の字が嬉しいのでしょう。


 二人共、過保護で甘やかしな親です。


 そろそろ戻る日が近づいたので、実家に孫を連れて行く事にしました。


 文太君のクラウンマジェスタって言う高級車で、お出かけです。


 母の軽四は、先日引き取られて行きました。


 ユウナは、もっぱら軽トラでブンブン走り回ってます。


 婚家で過ごす最後の夜、私たち母娘は完成したばかりの露天風呂に入る事にしました。


 満天の星空の元、とても気持ち良い時間です。


 広い湯船をパシャパシャ泳いでいた娘が、隣にやってきました。


 「お母さん、ボク兄弟が欲しいな。」


 「ユウナが、いい子にしてたらコウノトリさんが運んでくれるかもね。」


 「はい?またまた~。お父さん、凄いんでしょ?」


 「お前は~!」


 お湯の中に、沈めます。


 浮かび上がってくると、おっぱいをねだり出します。


 まだまだ、赤ちゃんなのね。


 授乳させていると、幸せそうな顔で見上げてきます。


 私は、鬼族の文太君と結ばれました。


 この先、二人の人生は長く睦がれる事でしょう。


 でも、この子は一人です。


 フェンリルなら、優に何千年も生きねばなりません。


 いや、万年も余裕でしょう。


 私たちが長命でも、千年に届くかくらいです。


 この子が大人になるのは、いつかわかりません。


 私の両親も、そんな葛藤に向き合って来たのでしょう。


 明日、実家に帰ったら両親に相談します。


 私だって、まだまだ若いんですもの。


 あらあら、いつの間にか娘は寝ちゃいましたね。


 風邪ひかない内に、上がりましょう。


 なんか、思ったより軽いです。


 めっちゃくちゃ、くびれているじゃないですか。


 あれだけ、野山を駆け回ればね。


 専業主婦の私は、ダルダルです。


 今夜は、夫に鍛えてもらいましょう。


 ンフッ!


 「ユウナを寝かしつけるから、お風呂入ってらっしゃいよ。気持ち、よかったわよ。」


 「そうだな、下で待っておるわ。」


 まぁ、やる気満々!


 これだけ若くてかわいいお嫁さんなら、しょうがありません。


 でも、私姉さん女房なのよね。


 見た目は、親子程離れて見えるけど。


 実年齢は、私が上。


 ユウナだって同級生だけど、一回り以上離れている。


 そこは、違和感ないけど。


 なんだかんだ言って、バランスの取れた親子なんだなぁ。


 あら、早っ。


 あなた、私魔物じゃなくてよ。


 もう、捕食された。


 あぁ、私壊れちゃうわ!



 私たちは、戦いの後もう一度露天風呂に入る事にしました。


 魔石にユウナが付与魔術を施してくれて、源泉では無いけどかけ流しのお湯にいつでも入れます。


 夫は娘が心配なのか、寝室に様子を見に行ってくれました。


 最近は、寝る前にあまりジュースを飲ませない様にしているので大丈夫そうです。


 私が入ると、すぐに夫もやって来ました。


 「大丈夫だった、あの子?」


 「あぁ、かわいい寝顔だったよ。」


 親バカですね、私も言えませんが。


 「あの子ね、弟か妹が欲しいんですって。」


 「ブホッ、ウゥー!」


 「大丈夫?」


 「あぁ、それはつまりお前との子供って事かなぁ。」


 「あら、あなた他所でも子作りしてらっしゃるの?」


 「しとらん、しとらん!何気に、恐ろしい事言わんでくれ。しかし、大学に行っている間は無理じゃろ。」


 「そうね、そんなに焦らなくてもいいんじゃない。私たちの事、考えれば。」


 「そうだな、先は長いからな。ユウナも、ちょっと成長しとるのかの。」


 「そうね、ミューちゃんの面倒もちゃんと見るし。自分の事は、疎かだけどね。」


 「麻里は、何でそんなに大人なのじゃ?」


 「慎吾もいるし、一番はユウナね。あの子と、いつも一緒だもの。」


 「だけど、かわいいぞ。わしには、たった一人のお姫様じゃ。」


 抱き寄せられて、口づけされる。


 堪らず上半身を仰け反らすと、双丘を優しく愛撫される。


 夜も更けるのに、私たちはまだまだ…。


 


 

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