ダンジョン、攻略。3
「見れた?でも、古い術式だから所々バグって見えないからね。」
「凄え、ユウナって忍者なのか?」
んな訳無いだろ、バカ弟。
「慎吾はだいぶ上がったと思うけど、わかる。」
「おお、これって凄えのかな?」
「慎吾は、元々運動神経もいいし賢いからね。」
「まあな、姉ちゃんは?」
「まあまあかな。」
上がってはいるけど、エルフでこれってどうなんだろう。
それより、この年齢って所は余計でしょうに!
《お嬢ちゃん、まだ覚醒しておらぬのだから。それで、このレベルは上等じゃ。》
《人間は、覚醒しないの?》
《無理じゃな、どちらかと言うたら人間は敵じゃからな。》
《えっ、敵?》
《そういう者もおると言う事じゃ、用心しとけ。》
「そろそろ、降りようか。又、狩りながら行くからわんこ達よろしくね。」
【ワォーーーン!】
又、狼さんに乗って山を降りる。
だいぶ、狩った。
魔石以外は、狼さんの餌になるんだって。
魔物の味は分からないけど、私は遠慮したい。
あのグロな見た目は、何とも。
ステータスを見るのが、楽しみだ。
ステータスは、一日一回しか見れないんだって。
それに、レベルアップしていなければその時も見れない。
やはり、古いからかしら。
車に乗った、狩猟組合に帰って来た。
ギルドね、ギルド。
「あっ、じっちぁーん!」
「おっ、ユウナ。元気にしておったか?」
おじいさんが、ユウナを抱え上げて高い高いをする。
おじいさんは、2メートルを超えてがっちり体系のヒグマさんみたいな人だ。
「じっちゃん、いっぱい魔石取ったよ。」
「おう、本当じゃな。麻里ちゃんも慎吾も、世話かけて済まぬな。」
「いいえ、こちらこそ。」
頭下げろ、バカ弟。
どや顔しても、お前は役立ってないぞ。
それにしても、おじいさんのステータスが見たい。
人間だとは思うけど、すごい事になってそう。
軽トラから、何頭も鹿を抱えあげる。
「じっちゃん、これしし肉。今日、食べる?」
「きれいに、解体してあるな。進藤さん所へ、持って行ってやりなさい。」
「うん、わかった。魔石の交換してくるから、車で待ってて。じっちゃん、明日撮影終わったら帰るからね。」
魔石って交換出来るの、やっぱりギルド?
ユウナがお菓子を袋満載にして、帰って来た。
魔石を交換して、購買で買って来たらしい。
帰りの車中で慎吾が、袋を漁っていた。
「ユウナ、魔石って何に使うの?」
「確かね、水を持ち運ぶタンクの代わりに使ったりとかかな。重さを気にしないで、いいから。解体に使ったり、身体洗ったり飲み水も結構使うからね。後、魔物除けかな。休憩する場所に、置いたりね。加工次第だけど、火薬の代わりにもなるよ。」
「へぇ、便利だけど日常ではあまり使わないか。加工って、魔女みたいな人がするの?」
「ううん、ギルドの職員が暇な時に。多少技術はいるけど、魔力は要らないし。」
なる程、獣の毛皮以外の収入源な訳だ。
「ペシッ!」
「痛ぇーな、姉ちゃん!」
「帰るまで、我慢しなさい。行儀、悪いわね。」
勝手に、チョコレートを食べようとしていた。
「いいわよ、少しくらい。慎吾も、頑張ったんだし。」
「だよな、さすが俺の嫁!」
なして、赤くなるユウナ。
お前は何様だ、慎吾。
【ただいま!】
「あら、お帰り。ユウナ、おじいさんから、連絡無かったわ。後、三浦さんが朝8時に迎えに来るって。麻里も、一緒でいいかって。」
「ありがとう、おばちゃん。じっちゃんとは、帰りに会ったよ。明日、撮影終わったら行くって伝えてある。お姉ちゃんもそのまま、一緒でいい?」
「私は構わないけど、麻里はいいの?迷惑かけちゃ、ダメよ。」
「うん、わかった。」
「おれも、行く!」
「お前は、学校あるだろ!」
「ちぇっ!」
「おばちゃん、これ猪肉。きれいにしてあるから、食べて。」
「あら、ありがとう。本当、きれいで美味しそうね。今晩は、しし鍋にしましょう。」
【やったー!】
「慎吾、お風呂入るわよ。」
「おう、ユウナ行こうぜ。」
「ちょっと待て、スケベ慎吾。」
「いいよ、みんなで入ろう。」
全く、慎吾はあんたの体目当てなのに。
まっ、他の男よりはマシか。
特に、あの陽介よりは。
お風呂から上がって髪を乾かしていると、お父さんが帰って来た。
「どうだった、今日は?」
「楽しかったよ、わんこ達の背中にも乗ったよ。」
「ほい、しし鍋よ。今日、みんなで獲ってきた新鮮な猪肉よ。」
「こいつは、うまそうだ。いただきます。」
【いただきまーす!】
「ハフッ、ンギュ美味しい!ユウナも、いっぱい食べな。ほら、あーん。」
「あらら、慎吾はもう旦那さん気取りね。」
「お母さん!」
「いいじゃない、麻里もユウナが妹なら問題ないでしょ?」
色々と、問題有りだよ。
ユウナ、なしてお前は赤くなってモジモジしてる。
寝る前に、お説教だな。
てへぺろしても、許しません。
人前で、イチャイチャして。
案外、お似合いだね。
何か、どうでも良くなって来た。
「麻里、向こうでいい人いないのか?」
何!お父さん、酔っ払ってんの。
「いないわよ!女子医大生は、モテないのよ。」
「お姉ちゃん、良くナンパされてるよ。」
「ほう、そうか。麻里は、美形だからな。」
「ユウナだって、されてるでしょ。」
「ユウナは、オレ一筋だからな。」
だから、なしてモジモジして赤くなるユウナ。
「うん…。」
「かわいいな、ユウナ!」
あざとい、天然にあざとい。
説教タイム、倍増ね!




