陽介の企み。2
「それで?」
「進藤さん、ユウナの性別は知ってる?」
「えぇ、男の子よね。だから?」
へっへぇ、あんたも男なんだから!
「それが、そうとも言えないんだ。」
なんですって!
「えっ、どう言う事よ。」
「そうだよね、ちゃんと付いてるし。でも、ユウナのあそこ良く見た事あるかい。」
あるわ、お前も見てるんだろ!
「何よ、はっきり言いなさいよ。」
「お姉ちゃん、ボクあっちでクマさんと遊んでいい?」
あっ、ゴメンね。
「いいわよ、おやつも持って行って。」
「ユウナ、ゴメンな。」
「ううん。」
「男は、棒だけじゃなく二つの玉がその下に付いている。ユウナには、それが無い。だけど言いにくいけど、女の子みたいに穴があるわけでもない。」
「どう言う事?」
「ユウナが、男で無い可能性があるって事だ。女でもないかも、しれないが。だから、この先ユウナが大きな病気をしたら大変なんだ。」
「病院に行って、診てもらえばいいじゃない。」
「あぁ、風邪くらいだったらな。ただ、医者も気づく奴はいるはずだ。そうなった時、最悪ユウナは人体実験の対象にされるかもしれない。」
「原因が分かれば、治してくれるかもよ。」
「ユウナが、普通の子ならな。宙に浮いたり、動物と話したり色々不思議な事するだろう。それに、こんな見た目で剣道の全日本王者だ。小学生の時は、全日本リトルリーグの最優秀投手だったんだ。」
「ユウナって、野球やってたの?確かに、あまり目立ちたくないわね。」
「そこで、俺は婦人科の医師になろうと思っている。あの大学は、その権威だ。それに、オタクだから手先もだいぶ器用だ。案外、きれい好きだしな。」
「あんたに、何のメリットがあるの?あっ、ユウナが女の子の方がいいのか。」
「いや、別にそれはどうでもいい。ユウナが男だろうが女だろうが、俺の気持ちは変わらない。ところで、進藤さんの専攻は?」
「心理学よ。」
「それは、都合いいな。恐らく、ユウナの性別が変わる場合はカウンセリングが必要になる。精神科医がいると、都合がいい。」
「あんた、馬鹿のクセに物知りね。」
「ユウナの事、だからな。」
ユウナが、女の子か。
考えた事も、無かった。
普通に、女だと思っていた。
今更だけど、現実がそこにいた。
陽介が、ここまでユウナの事を思っているなんて意外だった。
エサって言う自覚は、あるのかしら。
ユウナに対価を求めていない所を見ると、あるのだろう。
私は?
すぐには、答えは出ない。
勝ち負けじゃないけど、本当に陽介にはむかつく!
「お腹、空いた!」
「はいはい、待ってね。」
ユウナを抱き寄せて、授乳させる。
「何やってんだ、進藤さん?」
はっ、ついつい。
「あっち、向いて!」
「ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ、ンパ~!おいち、ゲフッ!」
「ユウナ、満足した?」
「うん、お姉ちゃんのおっぱい美味しい。」
「おーい、終わったか?」
「終わったわよ、何よ!」
ユウナを連れて、ソファーに戻る。
「ユウナって、進藤さんの子供なのか?」
「そんな訳、ないでしょ!私たち、みんな同級生よ。」
「そうだな、ハハハ。」
壊れた、馬鹿が壊れた。
「今日の話は、ちゃんと考えてみるわ。私も、大学で参考になるのが無いか調べる。」
「そうか、頼む。あっ、付き合ってもらったお詫びに送って行くよ。ここからだと、一度池袋に出なきゃならないから。」
「じゃあ、お願い。」
「ラーメン、おごって。」
「ユウナ。」
「おぅ、任せろ。」
「お姉ちゃん、ボクつけ麺始めて食べた。美味しいね。」
「お姉ちゃんも、始めてよ。確かに、美味しいわね。」
「本当に、親子みたいだな。」
「痛っ!」
「死ね!」
「陽介、死ね!」
「スンマセン…。」




