同窓会。
あれから、一月余り。
大学にも慣れた頃、後楽園ホテルで同窓会が催された。
卒業してからそれほど経っていないが、学校側が上京した子ども達を心配して開かれる。
就職した者がほとんどなので、お盆よりゴールデンウィークにするらしい。
私達は、メイクを極めてめかし込む。
「お姉ちゃん、可愛い。」
「ユウナも、綺麗よ。」
うちの高校は、元々男子が少ない。
前身が、看護学校だからかな。
大体、3対1の比率だ。
ホテルに、着いた。
ユウナが、いない。
いた、ガチャガチャの前でウンコ座りをしている。
全く。
「お姉ちゃん、百円ちょうだい。」
「もう、一回だけよ。」
「うおー、やったあ。たまごっち、ゲットだぜ!」
凄い、入手困難なアレを手に入れていた。
「あっ、美奈子だ!久しぶり。」
「タマ、大きくなったわね。麻里も、久しぶり。」
「久しぶり、元気だった。なんか、垢抜けたわね。」
「そう、あなた達程では無いわよ。」
ううん、デパートのエレベーターガールしているもの。
すごく、大人っぼくなったわ。
元々、私達陽キャメンバーのリーダーだったし。
美奈子も、タマをお気に入りにしてた。
彼氏がいたので、性的対象では無かったが。
エレベーターを上がると、ガメラがいた。
私達の担任で、髪もいつもモジャモジャ髭もモジャモジャ。
ロリコンでは無いが、成績優秀なユウナを依怙贔屓していた。
「悠那、来たか。挨拶、頼むな。」
「うん!」
今日も、代表でユウナが挨拶するらしい。
中に入ると、陽キャメンバー達が寄って来た。
みんな、元気そうだ。
「麻里、タマと同じ大学でしょ?一緒に住んでるって、本当?」
「うん、成り行きでね。」
「ふーん、本気でお母さんになったんだ。」
「違うよ、お母さんじゃなくてとっても優しいお姉ちゃんだよ。」
「良かったね、タマ。ちゃんと、お姉ちゃんの言う事聞くのよ。」
「うん!」
「麻里、ずるいわよ。一人だけ、抜け駆けして。後で、遊びに行ってもいい?」
「田舎だけど、皆遊びに来てね。」
向こうに、陰キャメンバーが集まっている。
あの憎き陽介も、いる。
何度と無く、可憐なユウナを散らしおって!
向こうから、黒い人がやって来た。
剣道部の主将だった、柴崎君だ。
「タマ、剣道辞めたのか?」
「こうちゃんだって、辞めたんでしょ?」
「俺は、才能無かったしな。それに、音楽を続けたかったから。なぁ、今度ライブをやるんだ。歌って、くれないか?」
「えー、ムリだよ。学校もあるし、仕事もあるもん。色々面倒かけたけど、文化祭で勘弁して。」
「そうか、デビューは遠のいたな。」
「いい歌書くんだから、頑張りなよ。」
「ありがとう、お前も頑張れよ。」
「柴崎君、何だって?」
「ライブで、歌ってって。」
「あ~、ユウナ声高いもんね。可愛くて、歌も上手いしね。」
「イヤだよ、又あんなフリフリの衣装着せられるもん。」
今も、変わらんがな!
ユウナの挨拶も、無事終わり滞りなくお開きになった。
閉会の挨拶を急に私に振られた時は、はっきり言って迷惑だった。
女子の成績優秀者、らしい。
ユウナが、しただろう。
あっ、ユウナは男子だった。
美奈子達に、ファミレスに誘われた。
ユウナが、目的なんだろうな。
甘えて、欲しいのかな。
「はい、アーン。」
「ハムッ、モグモグ。おいち!」
めっちゃ、甘えていた。
皆の目が、細くなっていた。
「はい、こっちもアーン。」
「ハムッ、モグモグ。辛~!」
「いいなぁ、麻里は毎日出来るんでしょ?」
「してないわよ、こんな事。」
「お姉ちゃんは、おっぱいくれるよ。」
「なっ、ユウナ!」
「ほら、麻里が一番甘やかしているじゃない。」
「アハハッ…。」




