いけずなユウナ
私は、今ジムのスカッシュコートにいる。
スカッシュは、二人で並んでお互い打ち合う物だ。
何故か、私はユウナと対面で向き合っている。
「お姉ちゃん、逃げないでちゃんと打ち返して。」
「ハァハァ、ゼーゼー!痛っ、痛いってユウナ!」
「避けれるって事は、見えるんだから大丈夫だよ。」
「言いながら、打たないの!休もうよ。」
「しょうがないなぁ、はいレモンスカッシュ。」
「うーん、おいしい。それにしてもユウナのおっぱい飲むだけで、こんなに反射神経良くなるなんて。」
「まだまだ、上げれるけど徐々にね。お姉ちゃん、お腹空いたね。国道沿いに、つけ麺屋さんあるって。行かない?」
「そうね、運動したから塩っ辛いのが欲しいわ。行きましょう!」
「明日、お姉ちゃん学校に行くの?」
「うん、医学部は最初は単位を取るのが大変だから。」
「じゃあ、ボク陽介に会って来る。」
「えっ、どうして?お姉ちゃんの事、嫌なの。」
「ううん、ボクのエサなんだ。」
「はい?陽介をユウナが、食べるって事?」
私はつけ汁のチャーシューをそっと、碗に戻した。
「うん、そんな感じ。大きな声で言えないけど、陽介のアレがボクの中に入るとね。」
ユウナの顔が、真っ赤だ。
複雑な、感じ。
分かっていたけど、嫉妬だけでは無い感情が蠢く。
正直に話してくれるユウナだが、少し酷だ。
「陽介は、おいしいの?」
「ふぇっ、何で?」
「ううん、何でも。」
餌って言うからには、私とは違う。
今は、……。
久しぶりに、タマに会う。
焦らね様に、いつでもあの身体は抱ける。
とりあえず、あんなにかわいい子が側に居るだけでも。
来た来た、黒のロングパーカーにひざ上のニーハイ。
ユウナ、可愛い過ぎる。
あっ、タマって言うたら拗ねるからな。
「なして、ボクの内股に手を置く?」
「はっ、何でも買ってあげるな。」
「なして、そうなる。」
「どこに行くんだ、ユウナ?」
「ムーミンに、会いたい。ダメ?」
そんなに上目遣いで見られたら、アムロ行きまーす!
「飯能だな、行こうか。」
「うん、チュッ!」
「ヨッシャー!」
「陽介、ゆっくりね。」
「ユウナ、大学はどうだ?」
「まだ、入学式だけだから。あっ、麻里ちゃん同じ学校だったよ。」
「そうみたいだな。美少女二人は、目立つだろう。」
「知ってたんだ、麻里ちゃんねボクの面倒みてくれてるんだ。」
「それは、良かった。高校の頃から、可愛いがってくれてたもんな。」
「陽介って、麻里ちゃんと仲良かったの?」
「いや、俺は陰キャだから陽キャのあいつとは接点が無かったよ。俺が、ユウナといるのは七不思議らしいぞ。」
「ボクが、絶世の美少女だから?」
「本当の事をさらっと、言われてもなぁ。」
「ンフフ。」
微笑みながら、すらりと伸びた脚をダッシュボードの上に投げ出す。
パーカーのすそから、ピンクのショーツがちらりと見える。
「ゴクッ。」
「前見て、陽介。」
ハァ、限界!
良かった、ムーミン谷に着いた。




