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入学式。 2

 入学式が終わりに近づく頃、ユウナの代表挨拶が行われた。


 肝が座ってるのか、慣れているのか見た目とは裏腹にちゃんとしている。


 中学の頃から運動部の代表として、学校を指揮っていた。


 又、頭脳明晰な事を買われ弁論大会や行事の挨拶事には事欠かなかった。


 黙って聞いていれば、文武両道の模範生だ。


 たが、素行不良。


 情緒不安定な性格。


 しかも、女装少年。


 アドバンテージが、悪すぎる。


 田舎では、生きにくい事この上ない。


 せっかく都会に、来たのだ。


 目立たない様に、大人しくして欲しいのに。


 入学式から、これだ。


 もう、知らない。


 いや~、男子がざわついてるなぁ。


 ユウナの可愛いさに、当てられているのだろう。


 ライバルなの、かな?


 オリエンテーションに行く前に、中庭のベンチで持って来たサンドイッチを食べる。


 「あのー、経営学部の如月さんだよね。」


 「うん、何?」


 「缶ジュースご馳走するから、一緒に食べない?」


 軽薄そうな男子二人が、ナンパして来た。


 「いらない、食べない。あっち、行って。」


 すごすごと、立ち去る。


 「お姉ちゃん、大丈夫?」


 「うん、ユウナ今威嚇使った?」


 「ううん、ウザイって思っただけ。」


 オリエンテーションも、大丈夫そうだな。


 

 ロッテリアに行くと、チキンの骨でユウナが遊んでいた。


 私は、ホットをテーブルに置いて席に着く。


 「お姉ちゃん、遅いよ!」


 「ゴメンね、これでも急いで来たのよ。」


 涙目のユウナが、可愛い。


 私の胸をずっと、見ている。


 すぐにでも、オッパイが欲しそう。


 「ユウナ、真っ直ぐ帰る?」


 「ううん、神保町に行きたい。」


 「どこ、それ?」


 「買いたい本が、あるの。お姉ちゃん、お金ある?」


 「結構、あるわよ。高いの、その本。」


 「うん、ちょっとね。古本だから、値段が予想つかなくて。買ったら、おいしいカレー屋さんがあるから行こうね。」


 「あら、ユウナドラえもんカレーしか食べれないんじゃない?」


 「そこのは、食べれるんだ。レベルが、違うから。」


 「じゃあ、行きましょ。」


 私のオッパイ、カレーに負けた。


 まぁいい、勝負じゃ!



 ユウナの本は、三軒目で見つかった。


 フィッシャーとか言う人の本で、分厚い割に五百円と安かった。


 マイナーなので、こんな物らしい。


 んで、今はまんてんって言うカレー屋さん。


 目の前には、赤ウインナーが乗ったカレーライス。


 「オイヒイ、これ辛さの中に奥深い甘さがあってクセになる。この、トロトロ具合もたまらないわ。」


 負けた、私のオッパイ完敗だ。


 「お姉ちゃん、おかわり頼んで半分ッコしよう。」


 「ユウナ、珍しく食べるわね。よし、行こう。」


 今度は、コロッケカレーです。


 もう、止まりません。


 「お姉ちゃん、ボクにも残してよ!」


 ふぃー、これで私の逆転勝ちね。


 

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