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ユウナの好物。

 「三浦さん、笑いすぎですよ。」


 「ゴメンね、コーヒー入れてくるわね。」


 それで、昔から私に一番懐いていたのかなぁ。


 いやいや、私は人間だし。


 それに、肉体関係もある。


 「ムゥ、ママ~。」


 ユウナが、寝ぼけながらおっぱいを欲しがる。


 ママじゃないんだけどなぁ。


 「はい、麻里ちゃん。」


 「ありがとうございます、私の分まで。」


 「悠那、すごい態勢ね。」


 「ママ~、おっぱい!」

 

 「あらら、お腹空いたのかしら。少し早いけど、準備しましょうかしら。」


 「ユウナ、ご飯よ。起きなさい。」


 「ムゥ、ここどこ?」


 「マンションよ。そうだ、ご飯までユウナの玩具を片付けましょうか。」


 「いいよ、別に邪魔にならないし。あれ、置いてあるだけだから。」


 「ダメよ、ちゃんと玩具箱にしまいなさい。出したら、戻す。」


 「えーっ。」


 「お姉ちゃんも、ここに住むのよ。今度、一緒に遊んであげるから。」


 「うん、わかった。」


 しかし、こんな玩具で遊んで楽しいのかな。


 私達の年頃なら、もっと夢中になる物もあるはずだけど。


 夕飯の準備が出来たと、三浦さんが呼んでくれた。


 「ユウナ、お手々洗ってご飯食べましょ。」


 わーお、すごい量のセリ。


 「ワーイ、ボクの大好物だ!」


 「えっ、ユウナってセリが好きなの?」


 「うん、大好き!」


 「野菜、嫌いなのに。」


 「何でか、きりたんぽに入っているセリは好きなのよね。」


 「ハムッ、ハフ、おいち。」


 確かに、この芹が入ってないと秋田県人はきりたんぽと言わない。


 「ユウナ、明日買い物に行きましょう。」


 「何、買うの?」


 「勉強机と、本棚よ。」


 寮は備え付けだったので、ここだと用意しないと。


 「ユウナは、勉強どこでするの?」


 「しないよ、ボク勉強嫌いだもの。」


 へっ、何言ってるの。


 「ユウナ、高校の時は勉強したでしょ?」


 「してないよ、宿題もやった事無い。」


 「あなた、ずっと成績トップだったじゃない。」


 「そうだったんだ、知らなかった。」


 「悠那、一度目にしたら忘れないわね。それと、何か関係ある?」


 「うん、たぶん。」


 「この子、何でもすぐ覚えるのよ。だから、演技とかさせたいんだけど。子役にしては、大きくなっちゃったし。」


 「うーん、ムリですね。」


 「ねー、ボクシルバニアファミリーが欲しい。」


 「却下、さらにごちゃごちゃするわ。頭いいんだから、考えなさい。」


 「うーん、じゃアンパンマンカー買って。」


 「はぁ、ミュウちゃんも呆れてるわよ。」


 「だね、ボクちゃんとするよ。おばちゃん、ボクしばらくお休みでしょ?」


 「そうよ、どうしたの?」


 「内緒、後のお楽しみね。」

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