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山、買いました ~異世界暮らしも悪くない~  作者: 実川えむ
楽しい冬ごもり
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第831話 ペットショップで買い物三昧

 次に向かったのは、少し離れたところにあるショッピングモール。子供服の専門店や、雑貨類を取り扱う店も入っているので、便利に使わせてもらっている。

 最初に向かったのは、ペットショップ。ペットに着せる可愛い服や、キャリーバッグ、餌やおやつ等、色々揃っている。

 さすがにあちら(異世界)で使おうと思うような物ではないので、そこはスルー。


「やっぱり、こっちのブラシのほうがいいよねぇ」


 ここではホワイトウルフたち用のブラシを大量購入だ。大きなブラシに手を伸ばし、カゴに入れていく。

 つや出し用の豚毛のブラシだけではなく、金属のピンのタイプのT字型のブラシもカゴにいれる。これが思った以上に毛がすけるということで、ホワイトウルフたちに人気なのだ。

 この細さのピンのブラシになると、あちら(異世界)では手に入れにくいので、ここであるだけ買っていく。

 ビャクヤたちがまだ戻ってきてはいないものの、シロタエたちがいるからか、あちこちからホワイトウルフたちが集まっているらしい。

 私にはビャクヤ一家以外は、皆同じに見えるんだけど、かなりの数が移ってきているそうだ。

 そして、最近はホワイトウルフたちだけではなく、本来は北の拠点にいるグレーの毛色をしたフォレストウルフたちも毛を梳いてもらいにやってきている。

 ホワイトウルフたちに比べると小柄で普通に犬っぽい彼ら。ホワイトウルフたちの中に混ざると埋没してしまうのが、何気に可愛い。

 ブラシは色んな種類があるので、一通り入れる。ホワイトウルフたちの好みもだけど、毛梳きチームのジジババたちの好みもある。

 毛梳きチームのリーダーのゲッテルさんは、10本近いペットブラシを使いこなしているらしく、彼の前にはホワイトウルフの長蛇の列が出来ているそうだ。


「あ、これはマリン用にいいかな」


 そんな中、猫用のブラシを発見。


 ――ペットサロン監修ってだけで、気になっちゃうよねぇ。


 今は人の子供の姿で過ごしているけれど、実は聖獣バスティーラの姿になると、猛獣くらいにはなっているマリン。例えるなら、黒猫から黒豹に進化しているのだ。

 最大ではビャクヤたちくらいにはなりそうだとエイデンに言われているけど、今は、このまま可愛い状態でいて欲しいものだ。

 猫用のブラシもカゴにいれ、レジへと向かう。

 途中にあった猫や犬のおもちゃに目がいくものの、一発で壊されるな、と断念。実際、大型犬用の噛んでも壊れないとうたっていたおもちゃが一噛みで壊れたのだ(遠い目)。

 ホワイトウルフの子供でこれだ。

 それ以来、買って帰るのは止めている。


「お願いしまーす」


 どすんとカゴをレジのあるカウンターに載せる。カゴ一杯のブラシ類に、ギョッとする店員さん。

 私は、あははは、と笑って誤魔化すのであった。

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山、買いました



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