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山、買いました ~異世界暮らしも悪くない~  作者: 実川えむ
新しい命にあふれる春

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第549話 今年、最初の買い出し スーパー編

 ホームセンターでの買い物を終えると、速攻でスーパーに向かう。

 しばらくお金の出入りを確認できていなかったので、スーパーのATMに直行。きっちり通帳に記帳をしに行く。


 ――うん、入金あり。カードの支払い……うっ、一括払いって怖いわー。


 山に籠っている間、現金は下ろしていないので、カードの引き落としのみ。

 それがうん十万単位なのを見ると、たとえ残高が十分あっても胃が痛い。こればかりは慣れの問題なんだろう。

 しかし、これだけカードを使っていればポイントも相当溜まっているはず。あとでチェックしておこう。


「さてとー。今日も爆買い始めますか」


 私は入り口で大きなカートを選ぶと、野菜売り場からじっくりと見ていく。

 さすがに3年目ともなると、うちの畑で育てた野菜の種類も増えて、スーパーで買わなくても済むくらいにはなっている。

 ただ、そんな中でも育ててなかったもの。


 ――ネギはあるけど、しょうがやミョウガは育てたことないな。


 私は薬味セットなるものを手にして考える。これは蕎麦や豆腐に使うものなのか、すでにネギ、ミョウガ、しょうがが切った状態になっているものだ。他にも大葉や三つ葉やワサビ、柚子も薬味の棚に並んでいた。

 正直、三つ葉やワサビは、そんなにしょっちゅう食べるイメージはないけれど、他のは薬味以外にも料理に使える。

 同じ並びには生のハーブが売られている。


 ――そういえば、バジルはなかったっけ。


 立ち枯れの拠点のハーブ畑にもバジルは植えていなかった。

 これからヨシヒトさんたちがチーズを作ってくれるようになったら、トマトとバジルでカプレーゼなんかもできるんじゃないか。

 とりあえず、スーパーでは薬味関係の苗は売っていないので、今日は断念。次の買い出しの時に忘れないようにしなくては。


 あちらで購入しづらい物を山ほど買う。

 まずは豆腐や油揚げ。これはさすがに売っていないし、自分で作るのも気力がいりそうで無理。これは美味しく作ってくださる物を食べるに限る。

 次は調味料を山ほど買う。

 グルターレ商会の商品の中にもあるにはあるけれど、質を考えるとこっちで買ったほうが物はいいし、何より安い。胡椒にいたっては、売ってもいないのだ。

 ケチャップやソース類も業務用サイズをドドンとのせる。そのうち手作りケチャップにも挑戦してみてもいいけれど、今の時期ではない。

 そして、味噌と醤油は買い忘れてはいけないもののトップだ。


「それにお酢と、料理酒」


 これらは自力で作れる気がしない。もしかしたらワインビネガーくらいだったら、ドワーフたちが作ってくれそうな気がしないでもないけど……お酒しか頭になさそう。

 他にも油や米、小麦粉もカートに山積みしていく。他にも買っておきたいものはあるけど、カートに載りきらなそうだ。


「お客様、よろしければお預かりしますが」


 よっぽど私は困った顔をしていたのだろうか。見かねたお店の人が声をかけてくれた。


「す、すみません。お願いします」


 私はご厚意に甘えて品物で山盛りのカートを預けると、新たにもう1台のカートを押しながら買い物を続けるのであった。


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