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山、買いました ~異世界暮らしも悪くない~  作者: 実川えむ
何かと忙しい三度目の冬

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第479話 荷物整理

 食事を終えると、さっさと着替える。

 グレーの厚手のパーカーに、ネルシャツにジーンズといういつもの服だ。

 

「……まだ雨止まないわね」


 起きた時は霧雨だったのが、今ではしとしとともう少し粒の大きな雨が降っている。

 昨日買い込んだ大量の荷物。量もそうだけど大きい物もあるので、外でブルーシートの上に出して整理をしたかったけど、無理だ。

 仕方がないので、家の中で出来る『収納』の整理をしよう。

 玄関脇に置いているポールハンガー(日本製)にかけてある斜めがけバッグから、タブレットを取り出す。


「さてさてぇ……」


 画面を見ると、昨日、まとめてつっこんだので見事に雑多な物で一杯になっていて、ちょっと遠い目になった。


「はぁ……まずはー、食料品からかなー」


 お米と小麦の袋は、家の裏の貯蔵庫に置くとして、他のこまごまとした食料品を入れた大きな発泡スチロールの箱を取り出した。

 中からすぐに使いそうな塩や砂糖各種、味噌など、調味料を取り出す。要冷蔵の物をポータブル冷蔵庫の中へと移して、それ以外はキッチンカウンターの下へとストックする。

 他にもラーメンや蕎麦、素麺、うどんの乾麺や、カップラーメンもいくつかここにしまいこんだ。

 残った食品(ハムとかソーセージ、冷凍食品等々)は発泡スチロールに戻して、そのまま『収納』に戻す。

 次は、お酒。種類ごとに一覧になっていて……あれぇ? こんなに買ったかな?


「ま、まぁ、ほとんどドワーフ行きだし……あ、ホワイトリカーは避けておかなきゃ」


 ログハウスの敷地内のリンゴと、果樹園ではみかんが実っているので、これでこの冬の果実酒作りをするのだ。

 これは後でガズゥたちにお手伝いしてもらおう。

 次に洋服のリストに目が行ったので、二階の部屋へ向かう。マリンはまだベッドの中だ。

 新しく買ったジーンズやスキニー、下着類はプラスチックケースへ、ロングシャツワンピースはハンガーラックにかけた。

 膝や裾がボロボロになっているジーンズは、後でハーフパンツにでもリメイクしよう。

 再び1階に戻ると、ホームセンターで買った日用品をどんどん出していく。

 

「ああ、洗剤は小分けにしなきゃいけないか。うちで使う分は洗濯機のそばに置かなきゃ」


 ちなみに、以前貰った魔道具の洗濯機は、外の小屋の中に置いてある。ポータブル洗濯機はすでに『収納』に保管済み。もったいなくて『売却』も『廃棄』もしていない。

 諸々を家の中の置き場所に、片づけていくと、最後に残っているのは葡萄や花の苗木や、背の高いガーデンライトになった。


『五月様、いらっしゃいますかー?』


 ハノエさんの声がした。

 

「はーい」


 窓に目を向けると、日差しがさしているようで、だいぶ明るい。夢中に片づけているうちに雨がやんでいたようだ。

 玄関のドアを開けてみると、いつものママ軍団に孤児院の女の子たちが一緒に来てる。


「え、どうしたの、大勢で」

「すみません。こんな大勢で来るつもりはなかったんですけど」


 ハノエさんが申し訳なさそうな顔をしながら、話をしだした。


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