表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
山、買いました ~異世界暮らしも悪くない~  作者: 実川えむ
冬ごもりに向けた晩秋の過ごし方

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

519/979

第461話 薪づくりと、新しい村人 

 買い出しから数日経った。

 その間、冬ごもりのために自家製パンを作ったり、ヨーグルトに挑戦したりしていた。


 食べ物熱が治まったところで、今日は、薪づくりの日にした。

 ドサドサドサっと大木を地面に落としていく。エイデンの城がある山の斜面(南側)の木を『伐採』したものだ。(ちなみにエイデンのお城は山頂付近にあるらしい。未だに行ったことはない)

 村の中央の広場に集まる村人たちに目を向ける。


「後は任せていい?」

「はいっ、お任せくださいっ!」


 わーっと、いっせいに大木に群がる獣人たち。中にはドワーフの姿も見える。彼らの手にあるのは手斧。皆で薪作りが始まった。

 薪は、各家庭にある程度用意してはあるようなのだけれど、在庫を増やしておくにこしたことはない。ついでに、うちで使う分も作ってもらうのも忘れない。

 後のことは彼らに任せて、私は再び山の斜面へと向かう。

 この斜面、立ち枯れの拠点に面している所で、日当たりがいいおかげなのか、大木が多く生えている。私が多少『伐採』しても、微々たるものという感じ。


「よいっしょー」

「おーもーいー」

「おりゃぁぁぁぁ」


 斜面の方から聞こえてくるのは、ガズゥ、テオ、マルの三人。どうも地面に残った切り株を掘りだそうとしているようだ。

 ……びくともしていないけど。


「ほらほら、私がやるからどいてー」

「えー」


 悔しそうなガズゥたちをよそに、私は切り株を『収納』していく。『収納』した切り株は、そのまま『廃棄』してもいいんだけれど、これをウッドチップにしようと思っている。


 木々の間から、秋の日差しが零れてくる。

 空気も澄んでいて、そよそよと吹く風が気持ちいい。

 せっかくなので、休憩しようとビニールシートを敷いて、ガズゥたちも座らせる。

 今日は冷たい麦茶のボトルと、自家製の総菜パンだ。パンの中身はソーセージやマヨネーズの絡んだコーンが入ってる。

 ガズゥたちが美味しそうに食べている姿を見て、思わずニヨニヨ。

 パンを食べながら、不意に、獣王国の近くの山のことを思い出した。


「そういや、北のほうの山(獣王国の近く)のメンテナンス、行ってないな」


 自分の土地になっているにも関わらず、ついつい、家の周辺だけになってしまう。それだけ、やることが意外にあるのだ。


「北のほうの山なら、時々、ドンドンおじさんたちが行ってますよ?」

「え、そうなの?」


 ガズゥ曰く、ドンドンさんだけではなく、村の中で狩りが得意なメンバーが、魔の森に狩りに行ったついでに、草刈りや伐採をしてくれているらしい。

 

「今度、何か差し入れでもしなきゃだね」

「ドンドンおじさんも喜びます」


 何がいいかなぁ、なんて考えながら、麦茶を飲もうとしたら、村の方から誰かがやってくる足音が聞こえてきた。


「噂をすれば……ドンドンおじさん!」

「ああ、ここにおられましたか」


 やってきたのはドンドンさんと、彼よりも年上(たぶん、30代後半から40代くらい?)の大人しそうな男性の狼獣人。村人の一人だ。顔だけは見覚えがある。


「五月様、申し訳ないのですが、村まで戻っていただけませんか」

「何か、あったんですか?」

「ええ……ケニーたちが、新しい村人を連れて来たのです」

「……その方、大丈夫なんです?」


 前回のララさんのことがあっただけに、私の方も懐疑的になってしまう。


「あの」


 大人しそうな狼獣人が声をあげる。


「ケニーが連れてきたのは、うちの娘なんです」


 ……おや、身内だった模様。

 私は急いで立ち上がって後片付けをすると、皆で村へと戻るのであった。


ちなみに、ヨーグルト作りに参考にしたのはこちら。

 https://www.youtube.com/watch?v=-Yq2QkIwPX4

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ