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山、買いました ~異世界暮らしも悪くない~  作者: 実川えむ
夏の『嵐』、予防と対策

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第385話 寺子屋始動

 今日はガズゥたちの勉強道具を持って村にやってきた。

 ヘンリックさんたちがガズゥたちが勉強するための小さな小屋を作ってくれたのだ。寺子屋みたいなものだろうか。

 部屋の中には、長いテーブルが3列に、ベンチがその間に置かれている。

 この村には、小さい子供がガズゥたち獣人と、牛の世話をしてくれるマカレナとブルノしかいないので、これで十分ではある。


 正面にあたる壁に、黒板を下げる。さすがに私一人では無理なので、手の空いていた村人に手伝ってもらった。

 大きさは、さすがに学校にあるようなのは無理だったので、よくレストランとかにメニューなんかを書いているようなサイズといえばいいだろうか。

 さすがにこのサイズのはホームセンターにも置いていなかったので、取り寄せしてもらった。

 すっかり常連で、色々買っているせいかVIP扱いになりつつあるからかもしれない。そのお陰もあって、多少の融通が効くようになったのだけど。

 ちなみにポイントカードは最上ランクになっている。以前の生活では考えられないくらい、買い物してたことを痛感する。


「なんですか、これは」


 私が買ってきた黒板を見て、司祭様が驚きの声をあげた。

 こっちの世界には、大きな黒板はないんだろうか?


「これはですね、チョークっていうのを使って文字を書けるんですよ」


 そう言って白いチョークを持って、黒板に字を書く。といっても、私が書けるのは、日本語と英語くらい。

 私の書いた文字が不思議なのか、司祭様はしげしげと見ている。


「消したいときは、これで消してください」

「おお~!」


 黒板消しで、サッと文字を消す。学生時代に戻ったみたいで、ちょっと懐かしい気持ちになる。

 その一方で、石板で同じようなことをやっているはずなのに、司祭様だけではなく、子供たちも声をあげたものだから、思わず笑ってしまう。


「それと、紙と鉛筆、消しゴムね」

「かみ?」

「えんぴつ?」

「けしごむ?」


 テーブルの上に、段ボール入りのA4のコピー用紙と、まとめ買いした鉛筆と消しゴムを載せる。

 段ボール箱から紙の束を取り出して、そこから1枚を引き出す。


「それは、以前、拝見した契約書と同じものでは!?」


 そう言われて、ああ、そういえば、あれもコピー用紙だったっけ? と思い返す。


「そうですね。でも、そんなに高いモノではないんで、気にしないでください」

「えっ」

「で、鉛筆だけど」


 固まる司祭様をよそに、ガズゥたちちびっ子に、鉛筆の使い方を教える。彼らだったら、小刀とかで器用に削れそうだけど、それまでに、何本消費されるかわからないので、手動の鉛筆削り器を渡す。

 これも調子にのったら、全部、削っちゃいそうって思っていたら、案の定、マルがやらかした。気持ちはわからないではないけどね。


「この紙なら、いくらでも文字や計算の練習をしてもいいからね。失敗したら、消しゴムで消してね」

「おおお!」

「紙は焚き付けにも使えるから、捨てる時はまとめておくといいかも」

「この紙を燃やすのですかっ!?」


 ……司祭様、驚き過ぎです。

 

 その後、他の道具(クリップや、クリップボード、ホチキス等)を司祭様に渡しながら、使い方を教えると、司祭様の目がキラキラと輝いている。

 ……うん、上手く使ってくださいませ。


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