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山、買いました ~異世界暮らしも悪くない~  作者: 実川えむ
夏の『嵐』、予防と対策

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第379話 獣王国の拠点のメンテナンスに行く(1)

 真っ青な空が広がる中、今日は軽トラに乗って、久々に獣王国の方の土地の様子を見に行く。しばらく行っていないので、前に作った拠点のメンテナンスもしないと、草に埋もれていそう。

 一応、頻繁にではないものの、村人たちが狩りに来ては利用しているのだとか。彼らがどの程度メンテナンスしているかわからないので、念のため、である。


 ちなみに今日は、助手席には、久々に村に戻ってきていたラルル、荷台にはケニーが乗っている。一応、私の護衛ということらしい。ついでに魔物も狩れたらラッキー、なんてのも思惑としてはあるようだ。

 そして、当然のように軽トラに並走するホワイトウルフたち。

 今日はハクがマリンを背中に乗せて走ってる。マリンは家に置いてくるつもりだったのだけれど、気が付いたら、走ってるハクの背中に乗ってるんだもの。よっぽど、ホワイトウルフたちの背中が乗り心地がいいのかしら。


 軽トラを運転しながら、ラルルから近況報告を聞く。

 ケニーとラルルの二人は、しばらく帝国の冒険者ギルドの仕事をしていたそうだ。

 よくまぁ、あの帝国で仕事をしてたものだ、と思ったけれど、今、獣王国の方が仕事がしづらいらしい。

 原因は、我儘姫のせいだ。


 我儘姫、もとい、エリザベス・オル・ビヨルンテ。25才。

 ビヨルンテ王家の末の姫だそうで、ちなみに、王家は獅子族なのだそうだ。

 一度、公爵家に嫁に出されたのに、よっぽどのことをしでかしたのか、離縁されて出戻ったお姫様。

 その彼女が昔から執着しているのが、元Sランク冒険者であるネドリ。

 なんだってまた、と思ったら、彼女が小さい頃、誘拐されたのを救ったのがネドリなんだとか。白馬の王子様ならぬ、白狼族の冒険者だ。


 そして冒険者ギルドのネドリの情報を求める依頼は、相変わらず取り下げられていない。

 かなりの高額な依頼料らしく、当然、それを受ける冒険者は後をたたないそうで、同じ狼獣人たちからしてみれば、いい迷惑。

 しかし、元Sランクというのは、狼獣人の冒険者たちの尊敬の的でもあるので、よっぽどでない限り、情報を売ろうとするヤツはいないのだとか。

 それでも、やたらと絡まれるよりは、と他国の仕事を受けるのがほとんどだそうだ。

 いい加減、諦めればいいのに、と私も思う。


 いきなり軽トラがガタガタ揺れだした。


「あー、やっぱり、舗装とかしたほうがいいのかなぁ」


 獣王国の魔の森のそばまでは、つい最近まで桜並木を作るついでに、スーパーカブで移動しやすいように地面を『整地』したり『地固め』したりしてたので、走りやすかった。

 しかし、そこから先はしばらく放置してたせいで、雑草が生えだしている。

 ガタガタと揺れる軽トラに耐えられなくなったのは、私。ラルルもなんか青白い顔になってるし、後ろの荷台に乗ってるケニーも、しんどいに違いない。


「だー! ちょっと、一度止めるわ」

「は、はいっ」


 タブレットを片手に軽トラから下りた。


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