表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
山、買いました ~異世界暮らしも悪くない~  作者: 実川えむ
山での生活環境を整えてみた

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/1003

第38話 タブレットで出来ることが増えていた(1)

 泥だらけ、汗だらけになってしまったので、サクッと汗を流しに風呂小屋へ。

 朝風呂ならぬ、昼風呂に、のどかな気分になる。小さな窓を開けると、涼しい風とともに自然の緑の匂いが漂ってくる。


「そういえば、テント裏の伐採、どうしようか」


 山の斜面にそって段々と上っていく深い森。浅い部分の若木はけっこう伐採してしまった気がする。そろそろ、もうちょっと太い木も伐採しておきたいところだ。

 確か、里山、だっけ。そういう環境を作っておいた方が野生の動物が生活圏にはやってこないはず。

 そういえば、キャンプ地には野生の生き物たちが来ないようにしてくれてるって、イグノス様たちが言ってたけれど、あの湧き水までの道は大丈夫だったんだろうか。道づくりの間は、草刈機の音が響いていたから、寄ってこなかったかもしれないけれど。

 すっきりした私は、Tシャツに七分丈のパンツに着替えて、外に出る。

 

「今日はもう一仕事したし」


 お茶をいれようと、ポリタンクからクッカーに水を入れて、火にかけた。


「いつまでも、固形燃料ってわけにもいかないよなぁ」


 早いところ、ログハウスを作りたいんだけれど、やっぱり素材集めが厳しい。

 稲荷さんからもらった煎餅の入っている袋を手に取り、ついでにタブレットも抱えると、折りたたみイスに座る。

 ばりりっと、小気味いい音が響く。醤油の味がしみてて美味い。


「ん~んん~♪」

 

 適当な鼻歌を歌いながら、タブレットの電源を入れる。


 ――これ、ほんとに充電不要なのね。


 こっちに来てから、一度も充電していない上に、電源も落ちていない。どういう仕組みになっているのかわからないけれど、なんか凄い。

 すると、前に『収納』のダウンロードが可能になった時の通知のように、画面上のバーにメールのようなアイコンが点滅している。


「今度は何かな」


 アイコンをタップする。


「うん?『鑑定アプリ』? もしかして、あのファンタジーな世界のアレ?」


 ダウンロードに必要なのは2000KP。でも、『収納』のバージョンアップやこの前の湧き水のところで、ほぼ使い切ってるはずだから、ダウンロードも何も出来ないんじゃ。

 確認のために『ヒロゲルクン』を開いて、残高を確認してみたら。


 ――なんで、1万超えてるの?


 ゴミを『収納』で捨てても、大した数値にならなかった。

 え、もしかして、さっきの人工池のせい? いやいや、それにしたって、極端でしょ。


「あー、もしかして、またイグノス様のご褒美的なやつ?」


 何をもってご褒美なのか、ちょっとわからないけれど。


「せっかくですからね、大事に使わせてもらいましょ……ありがとうございます、イグノス様」


 両手を合わせて拝んでおいた。


           *   *   *   *   *


 イスに座って拝んでいる五月の周りには、青や白の光の玉がふよふよと浮かんでいる。


『せいじょさま~』

『せいじょさま~』


 しかし、彼らの声は聞こえない。


『みずはきれいにしなくちゃね~』

『そうだ、これのみずじゃ、せいじょさまのおやくにたてない~』

『おいしいみずにしなくちゃね~』

()()()()のたっぷりはいった、いいおみず~』


 多くの青い光の玉たちはご機嫌で、人工池のまわりを飛んでいる。

 精霊たちの想いのこめられた水は、浄水器いらず。

 そしてキャンプ地に精霊が増えれば増えるほど、KPはどんどん増えていく。

 聖女の力の及ぶ範囲が広がれば、精霊の受け入れられる範囲も広がっていく。

 当然、そんなことになっているとは、五月はまだ知らない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GAノベルより 2026年2月15日頃 7巻発売予定

『山、買いました7 ~異世界暮らしも悪くない~』

山、買いました



cont_access.php?citi_cont_id=731729576&size=300
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ