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山、買いました ~異世界暮らしも悪くない~  作者: 実川えむ
初夏は出会いの季節……らしい

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第132話 小型冷蔵庫と梅シロップ作り

 翌日には、新たに購入したソーラーパネルを、既存の物の前に並べた。なんだか、どこぞの太陽光の発電所みたい……というには、規模が小さいか。そして室内に設置した新しいポータブル電源に延長コードで繋ぐ。そして小型冷蔵庫の電源コードを繋ぐけど、まだ充電が出来てないから、動き始めない。当たり前か。

 外は、快晴とはいかないまでも、青空は見えている。


「光の精霊さんたち、よろしくね」

『はーい。まかせて~!』


 ぽそっと呟いただけなのに、すぐさま反応してくれる精霊たちに、心の中で感謝。前から持っているソーラーパネルとポータブル電源。これも光の精霊たちの力のおかげで、曇りの日でも十分充電できてたのを知っている。きっと新しいのにもお力をいただけるに違いない。ほんと、ありがたや~、である。

 しばらくすれば、冷蔵庫も使えるようになるだろう。そしたら、冷たい飲み物や、要冷蔵なものの保管もできるようになる。


 ちなみに、古龍については、ノワールから伝えてもらうことに成功した。もし来るんだったら、身体を小さくするとかしてから来てください、と。そうじゃなきゃ、受け入れ拒否しますから、と。


『わかったって~』

「……ほんとに伝わってるんだろうか」

『だいじょうぶじゃなーい?』


 ノワールの言葉を不安に思いながらも、いつ来るかわからない古龍の受け入れについて考える。ノワールみたいな大きさだったら、1階でも十分かもしれないけど、もし、ビャクヤたち並みの大きさだったら、厩舎を使ってもらうしかない。最近は、山頂の巣からこっちに来ることがないので、今は誰も使っていないから、古龍に使ってもらってもいいかもしれない。念のため、厩舎を確認しにいくと……すっかり綺麗な状態になっている。これなら、まぁ、大丈夫だろう。


 そして、今日は、梅シロップ作りだ。

 この前集めた梅の実を『収納』から取り出す。黒いヘタを1つずつ取り除いてから、ボウルに移してしっかり梅を洗う。そんなに量がないから、それほど時間はかからない。サッと水気をきってから、ペーパータオルで水分をふき取ってから、ざるに移しておく。

 新しく買ってきた瓶を熱湯で殺菌してから、梅の実と氷砂糖を交互に詰め込んでいけば、準備は完了。あとはシロップができるのを待つだけ。

 小型冷蔵庫に入れるには、ちょっと大きいので、貯蔵庫へと持って行って、しっかり保存。ここだったら、一定温度だし、精霊たちのおかげでカビもできないしね。

 早いところ、梅シロップ、できないかなぁ、と思いながら、貯蔵庫のドアを閉めた。


「あとは~、他の果樹も確認しないとか」


 まだ苗を植えてそんなに時間は経っていないけど、土の精霊たちのやる気は凄いからなぁ。もしかしたら実が生っているのがあってもおかしくはない。そういえば、それぞれの果樹の旬っていつ頃なんだろう。


「生で普通に食べてもいいけど、やっぱり、ジャムかなぁ。あ、ドライフルーツって手もあるか」


 ちょっとワクワクしながら、ログハウスへと戻る私なのであった。

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