表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
山、買いました ~異世界暮らしも悪くない~  作者: 実川えむ
不穏な春を乗り切ろう

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1027/1033

第920話 久しぶりに買い出しに行こう(4)

 食料品を爆買いするために向かったのは、いつもお世話になっているスーパー。

 野菜売場から順に回っていく。

 久しぶりの食料品の買い物は、やっぱりテンションがあがる。

 あちら(異世界)で育てていない野菜も当然ある。ブロッコリーにアスパラガス。これは買いだ。カートの中に入れていく。

 

「あ、タケノコだ」


 地のモノなのか、かなり大きなタケノコが売っている。こちら(日本)で一人で生活していた時は、すでに加工されているのを買っていた。


「あく抜きとか面倒じゃないかなぁ」


 すぐさまスマホで検索してみる。米ぬかがいるようだけれど、タブレットの『収納』に残っているかは微妙。

 他に米のとぎ汁や米をひとつかみでもいけるというので、挑戦してみようか、という気になったので、大きいのを二つほど買うことにした。

 

「わー、山菜がいっぱい」


 ふきのとう、タラの芽、ワラビ等が並んでいると、ああ、春なんだなぁ、と思う。


 ――今日の夜は、天ぷらにするのもいいな。


 いそいそとこれもカートに載せていく。


「新玉ねぎだ」


 あちら(異世界)でも作ってはいたけれど、今、畑には植わっていない。 

 マリンがスモークサーモンを強請っていたので、マリネを作るつもりだったので、これも買いだ。

 鮮魚の売場にやってくると、すぐに手を伸ばしたのはマグロの切り身。


「ああ、お久しぶりです。マグロ様!」


 いそいそと切り身のパックを入れていく。それはもう、ガッツリと一気に5個ほど。

 それはマグロだけではなく、ブリや鮭、カツオにタイと、嬉々として手あたり次第にカートに入れる姿は、他の人には怪しさ満点かもしれない。


 ――しかし! 魚を食べたいんだもの!


 すでにカートのカゴはいっぱいになっている。他のはカートの下の荷台に載せきれるだろうか。

 悩みながらカートを押していると、見つけてしまった。


 ――ハマグリ!


 ハマグリも今が旬なのか、かなり大ぶりなものが入ったパックが並んでいる。

 あちら(異世界)で食べたことがあるのはダンジョン産の魔ガキくらいだから、余計に食べたくなるのも道理だと思う。

 ハマグリの酒蒸し、お吸い物、粒が大きいからバター焼きにしてもいいかもしれない。

 当然、ハマグリもカート行きだ。


「スモークサーモン、発見~」


 マリンが喜んで食べている姿が目に浮かび、そこに並んでいたのを全部カートに載せた。

 そばにいたおばさんがギョッとしていたけれど、関係ない。

 私は鼻歌まじりにカートを押していく。山盛りのカートに、周りの視線が集中している自覚はあるけれど、気にせず進んで行く。私もずいぶんと図太くなったものだ。

 お肉売場にやってきたけれど、食指は伸びない。

 なにせ、エイデンが貢いでくる、あちら(異世界)の高級なお肉に慣れてしまったから。ハムやベーコンも、村で作ってくれる物がある。


「あ、ソーセージ」


 太いソーセージに手を伸ばす。

 ソーセージだけは、あちら(異世界)での加工技術に不安があるので手を出しかねているのだ。やっぱり、安全性はこちら(日本)が一番。


 ――これでホットドッグを作るのはどうだろう。


 大口を開けて食べているマリン、ノワール、エイデンの姿が頭に浮かんだら、買い一択だ。

 となれば、このサイズが挟めるホットドッグ用のパンも買わないと。それに、マスタードも必須だ。

 私は上機嫌でカートを押していくのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ