ペコのおちんちん
うつむいた足もと
ねずみ色のアスファルト
雨にぬれて
黒くなる
今日はお天気
お日さまは頭の上
みんなの声
私は誰とも話したくない
ランドセル握りしめる
学校の帰り道は
家の玄関までうつむいたままだ
飼い犬のペコが鳴く
黒い毛並み
ツヤツヤとしてフサフサとして
なでていると一日を忘れる
ペコになれたらって想う
今日このごろ
お前は学校に行かなくても良いよね
ペコ
ペコのお腹をなでてると
ペコのお腹の中にあるおちんちんがムクムクと顔を出す
なんでだろう
ペコの赤いおちんちん
ペコは自分でおちんちんをしまえないから
私はそっと
ペコのおちんちんをペコのお腹にしまう
また顔を出す
なんでだろう
私はママを呼ぶ
ママも苦手だ
困っている
ペコも困っている
それからペコのおちんちんはずっとお顔を出したままだ
痛そうだから病院につれて行こうとママが言った
パパが帰って来た
パパは上手にペコのおちんちんをしまう
なんでだろう
おんなじ男の子だからかな
それからペコのおちんちんはもとにもどった
夜になると
ペコを家の中に入れる
ペコは私を見てうれしそうにお腹を見せてシッポをふる
なんでだろう
私のことが好きなのかなあ
ペコ
またおちんちん出ちゃうよ