レベリオー 1編
げてものです。普段よく自分は妄想します。(いきなり)それはつまり暇ってことです。そんな暇人の作品を楽しんで頂けたら幸いです。
第1章 序章
「おあ?ここは…?」
目の前には見慣れない木造の天井が見えた。
周りからは少し子供たちらしいの声が聞こえて来る。
「へ?」
思わず声を出してしまったが、その理由は横にある古臭いロウソクが見えたからである。
「何処だよ…ここは…」
頭の中でいつも馬鹿みたいにしている妄想がよぎる。
まさかな、まさかなと起き上がると、又もや純白のシーツでふかふかの古臭いベットの上で横たわってたら
しい。
「…新手のドッキリか?」
辺りを見て確実に自分が寝ていた部屋では無いと再度確認する。
「古臭い壁、古臭い机、古臭い椅子、古臭いロウソク、古臭いベット…何やここ…ドッキリにしては作り込んであるなぁ」
ほんの少し感心したところであることに気がつく。
「脚…短くね?」
足に触ろうとした瞬間、又もや
「手…小さくね?」
机の横にある鏡に気がつき見てみたら、
「ショタ化…してやがる」
10、9歳当たりか、どうやら幼児退行(体が)してしまったらしい
「コ○ンかよ…」
第1章 1話「テンプレかも登場人物」
「はぇぇぇ〜〜〜…」
状況があまり理解できまま、感心しながらショタ化した自分の顔を鏡の前でベタベタと触る。
「さて、もう完全に常識の範疇をこえてるようだが…途中脳裏によぎった異世界の可能性は低くは無いようだ」
顔を触りながらお得意の独り言をぶつくさ言う。
(て言うか、目つき悪いまんまじゃん。どうしてくれの?)
どうもこうも、どうしようもないのだがと脳内で一人ツッコミをしながら頭の中を整理する。
「古臭い部屋、ショタ化した自分、そしていつもどうりの腐れ思考」
そして結論に至る
「うん、異世界だな、ここ!」
「ヤベーなぁ…マジで興奮する…」
すると
???「一人で何ぶつくさ言ってんの?」
「ウェア?!」
背後から声が聞こえ、言葉とは到底思えないような声が出てしまう。
???「呼んでも全然返事が無いから来てみれば、何顏をベタベタ触りながら…」
その少女が気味が悪そうにこちらを見ていたが、俺は全くもって話を聞いていない、何故なら…
「デ、デケェ」
???「は?」
前世界では見たことがないような豊満で浪漫溢れる、形よし、大きさ良しな胸部に目がいってしまう。
???「カル…アンタ本当に今日何にか変よ…」
「これが例の万乳引力(万有引力)の法則か…流石は乳トン(ニュートン)先生」
何処かしらのアニメの名言を放ちながら、聞く耳を持っていないらしい俺。
???「本当に何よ…気持ちが悪い」
いい加減これ以上先延ばしするとストーリー的にもナレーション的にも話が進まず、面倒だからからやめておこう。ついでに俺の名前はカルと言うらしい。
「えーっと…どういったご用件で…」
???「本当に何よその変な喋り方は…まぁいいわお母さんが呼んでるから行って」
「あ、はい」
名前は分からないが15、16歳辺りだろうか。きっとこの世界での自分の姉に当たる人物だろう。
「お母さんねぇ…お母さんとやらはどこにいるのやら。えーっお母さまーー!!」
(………………………………)
(…返事がねぇ)
「何処だよ…」
10分くらい周りを探してようやく声の主らしき人物を見つける。
「えーと、おかあーさーん?…」
母「え………。あ、こ、これ、家に運んでくれない?」
異様に動揺している女性が1メートルくらいの正方形の紙包みを指で指すが、又もや超絶美人で巨乳。
姉らしき人物の胸部は母親譲りだろう。だか、もう慣れた。今の俺は賢者タイム並みの精神力だ。ガキだからかな?
母「…聞いてる?」
「あ、はい」
母「………。」
いかんいかん。またやってしまったが、さっきから状況に流れ過ぎてる、少しはこの世界に触れないと読者が寝ちまうなぁ。…何を思っているのだろうか俺は…
「よっこいしょ」
運んだは良いが、これからどうする。情報が少なすぎる。このままだと、なろう系の異世界主人公みたくチートスキル持って美女とにゃんにゃん、なんてことができない。
「…本でも探してみるか。」
家の中を物色しようとした瞬間、
???「カールー、あーそーぼー」
外から声が聞こえて来る。
(ん?さっき外で騒いでたガキどもか)
「丁度いい、この世界の事に関して聞いてみるか」
扉を開けたら、そこには4人の子供の姿が見える。
少年A「なぁーカルー森に行こうぜー!!」
少女A「ダ、ダメだよ〜森は危険って、お母さんが言ってたよぉ」
少女B「そうよ、全くほんと野蛮なんだから」
少年B「すこしは、家で勉強したらどうです?」
4人の子供が他愛のなくしゃっべている
少年A「やだね。俺は将来騎士になるだ!騎士なら身体を鍛えてこそだろ?なぁカル!お前もそう思うだろろ?」
(元気な奴だな、他の3人は大人しそうだがさて、自然に年相応に会話せねばな)
少女A「カル君…大丈夫?」
「あ、全然大丈夫だよ!てか森か〜楽しそうだね、また今度連れてってよ!」
少女B「え…アンタ大丈夫?」
(あ、やらかしたクセェ)
少女B「普段弱気で臆病で大人しいアンタがどうしたのよ。変な物でも食べた?」
少年B「…」
少年Bが目を細めてこちらを見ている
少年A「おお!やっとその気になったか!待ってたぜ!お前が男になる瞬間をよ!」
(なんだ男になる瞬間って夢精放った時か?それともヤった時か?)
(しかし困った…どうする、年相応なんて調子こいて思ったがわからんぞ…うまくいかねぇもんだな)
少年A「じゃあカル!今度とは言わずに今行こうぜ!」
「あ、悪いけど今ダメなんだ。ちょっと用があって」
少女A「用?」
「ちょいちょい少年B」
指を仰ぎながら呼ぶ
少年B「しょ、少年B?…」
「いいから、ちょっと」
少年Bの背中を無理やり押しながら家の後ろに押していく。
「あのさ少年B、お前の家に本とか無い、この国の事とかさ。」
少年B「お前って…君なんか今日変ですよ?それに少年Bじゃ無くてアルスって名前がちゃんとあるんです!忘れてしまったのですか?」
怒った顔でアルスという名の少年は言う。
(又やらかした。だが今更だけど、この世界は日本語が通じるらしい、都合がいい気がするがそういうもんだろ?)
「ごめんて、ちょっとしたおふざけだから。それよりも本とか無い?このせか、じゃ無くてこの国の事の?」
「貴方は普段おふざけとか無いでしょう…それに昨日、本読みにきたじゃないですか。本当にどうしたんです?」
不思議そうに又、目を細めてこちらを見てくる。
(又々やらかした、少し軽率が過ぎた…本見せてくれない?と言えばよかった。)
アルス「…まぁ良いでしょう、僕の家に案内しましょう。又、忘れてそうなので。」
(…こいつほんとに8歳か?)
アルスの後を追う俺、先が思いやられる…
第1章 2話「テンプレ設定でいこう。」
「Wow」
アルス「何ですか?その変な発音?」
夥しい数の本が並んでいたので思わず声が出てしまう。
「すんごいあるねぇ〜…」
アルス「こんなのまだ少ない方ですよ。国立図書館に比べればゴミみたいなものです。そんな事も忘れたんですか?」
(これがゴミってどんなだよ…)
「それよりこの国に関しての本とか無い?」
アルス「ありますよ勿論。えーっと…ここら辺に…ほら」
分厚い本を手渡され、表紙を見た瞬間、
「あ〜詰んだ…」
アルス「は?」
もう殆どの読者なら察しがつくだろう。
せーっの?
その通り
「文字が読めん…」
(今からお勉強か?冗談じゃねぇ。この世界に来てもなお、お勉強か?大事なことなので2回思ったが、最悪な展開に感謝)
その本をガン見しながら止まっている俺。
アルス「まさか…文字も忘れたなんて事は言わないでしょうねぇ?」
(ほんとコイツ察しが良いなぁ…どぉすっかなぁ〜…よし決めた、記憶が無いことにしよう。そっちの方が手っ取り早い。)
「あのさアルス、実は…」
少年A、少女B「記憶が無いぃぃぃ!?」
アルスに話した後、少し間を開けて3人に今までの(でっち上げた)訳を打ち明ける。
少女A「ほ、本当に、カ、カル君、記憶が無いの?」
「そうなんだよ…起きたら、ここは誰?私は何処?みたいな状態で…(嘘はついていたない)」
余裕そうに打ち明けるカル。
少女B「んじゃ!今までの思い出とかあたし達の事も忘れちゃったってこと?!」
少女A「え…そう、なの?」
少女Bは体をこちらに乗り出し、少女Aは震え声で涙な柄にこちらを見る。
(なんか罪悪感湧いてくるが、すまんね…こう説明するしか方法が無いんだよなw)
少年A「確かに変だなとは思ったけど、まぁなんとかなるだろ!」
あっけらかんとした表情で少年Aは言う。
アルス「本当に貴方は能天気ですね。それよりもおばさんたちにはこの事は伝えたのですか?」
真剣な表情でアルスは言う。
「いや、まだ…」
アルス「もしこの事が本当なら、早く伝えるべきでしょう。そして、記憶が戻るか、魔術医師に診てもらうべきです。」
「ま、魔術医師?」
アルス「魔術を行使して医療を行う医師のことです。さぁ、早く」
「お、おう」
(しかし、魔術医師か…この世界にも魔術とかあるらしい…心踊るなぁ〜)
自宅に向かい歩きだすカル
少女 B「大丈夫かしら…」
アルス「心配ですか?」
少女B「し、心配なんて!」
ツンデレみたくなる少女B。
アルス「今、僕たちが出来ることこれぐらいです。信じて待ちましょう。」
少女A「……」
カルの後ろ姿をじっと見る少女A
「はぁ…たでぇ〜まぁ〜」(俺ってこんな方向音痴だっけ…?)
少し村の中で迷い、ようやく自宅の扉を開ける俺。
姉「…お帰り」
(む?なんか機嫌が悪そうだな)
こちらを睨みながら姉が俺を迎える
姉「…ねぇ、」
「…あのさ」
同タイミングで声が被る
「…お先どうぞ」
姉「そう…じゃあ、アンタ誰よ?」
(げっ…)
威圧気味の声で質問してくる姉殿
「顔は同じだけど、弟だからわかるの。貴方はカルじゃない。喋り方も性格も雰囲気もまるで違うわ。」
(こいつ…)
少しの焦りと高揚感が湧く俺
(やべーな家族とか何とかってもんがあるのかな…
怖。)
「実はこの事についてで俺も言おうと思ってたとこでさ…お母さん、呼んでくれる?」
姉・母「記憶が…無い?」
声を揃えて言う
母「え…どうしましょう…記憶が無いだなんて…」
姉「待ってお母さん…本当に?にしては随分と余裕で口が回るみたいだけど?カルはそんなにお喋りじゃ無かったわ」
まだこちらを疑う姉
(は〜面倒くさ、この姉御…)
「分からないよ…朝気付いたらこんな事になってたんだ」
すっとぼける俺
姉「…確かに変装魔法でもここまでの再現は無理だわ…でも何で記憶がないって言う人間がそんなに余裕なのよ」
(俺はこういう人間だ)
「わからないよ…不思議と冷静なんだ」
母「魔術医様に診せた方がいいかしら?」
姉「そうねお母さん…記憶が戻るか診てもらお」
(今更だが、その体の本体様はどこに行ったのだろう…俺の体かな?だとしたら苦労しそうだな、関係ないけど、起きたら向こうの世界に戻るってのだけはやめてくれよ。)
次回に続く
どうでしたか?シナリオはまだまだ序盤でございますが、これかはもっと派手に行く予定です。主人公の心根に触れる作品でございますが、暇が出来次第どんどん投稿していきますのでよろしくお願いします。