表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
八百屋ファンタジー  作者: あらうさ(´Å`)
第四章 魔王討伐編
38/40

第38話 元ベジタル王国領奪還作戦①

 関係国会議から約半年が過ぎた。


 現在、元ベジタル王国国境に世界各国の軍が集結していた。冒険者ギルドからも相当な数の冒険者が参加している。


 帝国皇帝ガネハが決起宣言をする。


「世界各国の勇猛な軍よ。よくぞ集まった!醜悪な魔王軍に人間の領地が奪われ約半年。我々は守勢に徹してきた!しかし!今からは違う!今度は我らが魔族どもをその住処に追い落とす時だ!さあ剣を振るえ!魔族をこの世界から駆逐するぞ!」


 オォォオ!


 気勢が上がり、帝国と友軍が前進する。


 対して迎え撃つは獣王軍。魔獣が主力の軍団だ。ウェアウルフ、ウェアタイガーなど屈強な魔獣で編成されている。

 相当な数の軍がぶつかり合う。まず先制したのは12賢者率いるガネハ帝国魔法師団だ。集団魔術で広範囲攻撃をする。炎、氷、雷、様々な魔術が飛び交い、獣王軍を蹂躙する。魔法が治まった後にはどデカいクレーターだけが残った。

 

「・・・ハイドラ、俺たちの出番は無いんじゃないのか?」

「超竜軍、特に竜種には魔法は効きにくいから出番がない事は無いわよ」

「それもそうか」


 俺はハイドラに聞く。


「ハイドラ。お前同じ竜種と戦う覚悟は出来てるのか?」

「何言ってんの?私の魔晶石を奪い、命も取ろうとした時点で魔王軍とは縁は切れてるわ。それにイサヤ戦役でワイバーンを大量に仕留めてるじゃない」

「それもそうだな」


 戦局は帝国軍有利で進んだ。


 そのまま帝国軍が押し切ろうとした時、変化が起こった。一匹の魔獣が前線を押し返し始めたのだ。


「獣魔将軍ガルーヴァ」


 ハイドラの表情が険しくなる。


 獣魔将軍は巨大な体躯で全身がハリネズミみたいな剛毛で覆われた虎のような魔獣だ。魔法にも耐性があるようで前線の兵士を塵殺していく。


「良くないな」


 ヤオが出ようとする。それを一人の冒険者が止める。ヤオは現在、冒険者ギルドの部隊に配置されている。野菜兵器の扱いで各国が揉めたからだ。

 冒険者はヤオに、


「お前さんの腕前じゃアイツはキツい。俺達に任せときな」


 そう言って仲間を連れて出陣する。


「誰だあいつ?」


 ヤオはハイドラに聞く。


「あんた主要な仲間の情報くらいは頭に入れておきなさいよ」


 ハイドラは指を差し、


「あれはS級冒険者のパーティ『暁の剣』よ」

「あれがS級か!初めて見た!」


 ヤオがまじまじとパーティを見渡す。


「確かに強いな。無駄のない連携で一直線に獣魔将軍に向かっている」


 『暁の剣』はすぐに獣魔将軍と対峙する。

 リーダーらしき男が獣魔将軍を引き付ける。

 その間にヒーラーがバフをかけ魔術師が詠唱を始める。戦いのセオリーみたいな用兵だ。

 武器も一級品を扱ってるらしく獣魔将軍にも手傷を負わせていく。そして魔法の詠唱が終わり、大魔術が発動する。超巨大な火柱が獣魔将軍を包む。


「凄いわ。魔法耐性を超える魔力で獣魔将軍を焼いてる」

「やっぱり俺ら要らないんじゃ」


 しかし炎の中から獣魔将軍が飛び出しヒーラーを狙う!リーダーの援護もワンテンポ遅れる。


「秘密兵器第五弾!長ネギライフルゥゥ!」


 ヤオはライフル(長ネギ)を構え、獣魔将軍の目を撃ち抜く!


「ギャァァアア!」


 そして『暁の剣』リーダーが獣魔将軍ののどを貫く。ガルーヴァはフラフラとよろめき倒れ動かなくなる。


「やった!」


 周囲から歓声が沸き起こる。が、その熱も長くは続かなかった。


「新たな敵影です!超竜軍団と確認!」

「なんだと!」

ここまで読んでいただき有り難うございます。

評価とかしていただければやる気とか出ます。


※ブックマーク有り難う御座います!


ログインするのが面倒くさいぜ!という方は

↓の右側にある「小説家になろう 勝手にランキング」

のリンクをクリックして下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ