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八百屋ファンタジー  作者: あらうさ(´Å`)
第四章 魔王討伐編
35/40

第35話 明日のために その②

ほたる視点。


 ハイドラとほたるは街のはずれの森にある泉にやってきた。


「ここでいいでしょ。蛍、服脱いで」

「え?ハイドラさん、いきなりそんな、心の準備が出来ていません!」


 ハイドラは腰に手を当て、


「勘違いしないで。魔力操作の訓練よ」

「あ、そうですか。わかりました」


 私は一糸纏わぬ姿になる。


「や、やっぱりちょと恥ずかしいですね」

「目をつぶって」


 蛍は目を瞑る。

 ハイドラは蛍のまぶたに指を当てる。


「目を開けていいわよ」


 私は目を開ける。

 すると蛍の全身から緑の魔力が溢れているのが見えた。


「凄い!凄いこれ何ですか?何か緑のもやが!」

「それが魔力よ」


 蛍ははー、と感心する。



 ハイドラは指南する。


「この木刀を持って」

「はい」


「あなたの体の靄をこの木刀に移動させる感覚を意識しなさい」

「えっ、いきなり言われても」


「まずはあなたの体の靄を広げる感覚を意識して。水面を見ながら」

「は、はい」


 蛍の体の魔力が水面を伝う。魔力を広げれば波は外に、魔力を縮めれば波は内に。なるほど、泉での訓練はこの為だったのか。


 私は泉を見ながら試行錯誤する。

 蛍の体の靄が広がったり縮まったりするのをコントロールする。


 そして木刀に魔力を纏わせる。

 それを見たハイドラが、


「上出来よ。後は纏わせる力や量をコントロール出来れば完璧ね」


 私を褒めてくれた。

 蛍は嬉しくなってバンザーイ、と両手を上げる。


 がさがさ。


 その時、茂みからヤオが現れる。


「おーい昼食持って来た・・・ぞ」


 ヤオは蛍を凝視する。蛍は何も着ていない。


「きゃぁぁあああ!」


 蛍は木刀をヤオに投げつける!木刀がヤオの顔面に直撃した。


◇ヤオ視点。


「痛てて」


 俺はハイドラに顔の手当てをして貰う。野菜エキスが顔に染みた。


「す、すみません。でもヤオさんもいけないんですよ!乙女の裸を見るなんて!」


 そんな蛍にヤオは言い返す。


「事故だよ事故!」


 話が進まないので取り合えず俺は話題を変える。


「で、蛍の訓練の進捗はどうだ?」


 ハイドラは頬に指を当て、


「筋はかなり良いわ。もう木刀に魔力を込めることが出来るんですもの」

「そいつは凄いな」

「ふふーん」


 蛍は得意げになる。

 ヤオは半眼で、


「あのな。魔力を武器に込めることが出来たって相手に当たらなきゃ意味無いんだぞ?」

「ううう」


 蛍がしょげた。そこをハイドラがフォローする。


「まあまあ。武力の向上はミミにやって貰えばいいわ」


 蛍がハイドラに聞く。


「ミミってあの白髪の小さい獣人さんですか?」

「そうよ。ミミも初めはそこそこの強さだったけど私達3人で訓練してもっと強くなったの」

「懐かしいなあ」


 ヤオは思いにふける。蛍はいまいち強さの基準が分からなく尋ねる。


「どれだけ強いんですか?」

「俺たち3人で魔王軍の将軍が倒せるくらいだよ」


 蛍がぎょっ、とする。


「メチャメチャ強いじゃないですか!訓練を!私にも訓練をお願いします!」


 ヤオは頷き、


「わかった。ミミ、相手してやれ」

「ガウ!」

ここまで読んでいただき有り難うございます。

評価とかしていただければやる気とか出ます。


※ブックマーク有り難う御座いました!


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