第27話 ヤマタノオロチ
ヤオ、ハイドラ、ミミが地面に伏せている。
三人とも満身創痍だ。体はぼろぼろでところどころ服が破け出血している。火傷の痕も数か所あった。
ミミは傷だらけの体を這いずり、なんとか二人を連れて逃げようとする。このままでは全滅だ。なんでこんな事になったんだろう?
半日前を思い返す。
半日前
「火薬の原料を取りに行こう」
唐突にヤオが告げる。
「なんで?」
ハイドラはあまり乗り気じゃない。
「商売の為だよ」
「建前ね」
バッサリ切る。
「魔王軍と戦いたい。そうでしょう?」
「それは・・・」
指を立てて、
「いい?あなたはそれで一度失敗してるのよ?」
「今度は上手くやるさ!」
ハイドラは鼻をふん、と鳴らし、
「どうだか。この国の女王にいい様に利用されるだけじゃないかしら?」
「それは情報収集済みだ。この国の近くには魔王軍はいないし隣国との仲も良好だ。前回の様にはいかない」
またどうだか、と両手を上げる。
「お前が行かないなら俺とミミだけで行く」
ハイドラはやれやれと、
「わかったわかりました。あんたたちだけで行ったら何日掛かるか分からないでしょ。その間の私の食事はどうするの?私も行くわ」
「すまない」
そしてハイドラの背に乗って火山へと向かう。
火山
「危ないから火口には近づかないでね」
火山の斜面にヤオ達を降ろす。
「硫黄だ。たくさん有るぞ」
「ガウー(臭いのです)」
ヤオはバックに硫黄をどんどん詰める。
しばらく収集して、
「よし、帰るか」
帰ろうとした途端!
ギャォォォウ!
何かの雄叫びがした。
ヤオは火口のほうを見る。火口から複数の頭を持つ白い大蛇が姿を現す。
「白い大蛇・・・まさか神族!?」
「神族?なんだそれ?」
ヤオはあまり緊張感が無い。
その間にも大蛇はどんどん近づいてくる。
「魔王軍と敵対する勢力の一つよ」
「魔王軍と敵対?じゃあ味方なのか?」
「そんな単純な問題じゃないわ!とにかく逃げるわよ!」
ハイドラが竜に変化しようとするその時!
ゴォァァア!
大蛇がブレスを吐く!
ハイドラは咄嗟にヤオ達を庇うが、羽を焼かれてしまう。
「クオォ!(しまった!)」
「火炎耐性を持つ竜を焼くなんて!」
ミミが魔装具を発動させる。ミミの周りに氷の闘気が集まる。ミミが大蛇を殴る。しかし大蛇の頭にはじき飛ばされて地面に叩きつけられる!
「ガウ!」
「ミミ!」
ヤオが飛び出してダイコンソードで切り付ける!しかし大蛇の牙を折っただけで致命傷にはならない。大蛇のしっぱに吹き飛ばされる。
「ヤオ!」
ハイドラが竜の姿で組み付く!しかし大蛇に叩き伏せられる。
ヤオ、ハイドラ、ミミが地面に伏せている。
三人とも満身創痍だ。体はぼろぼろでところどころ服が破け出血している。火傷の痕も数か所あった。
ミミは傷だらけの体を這いずり、なんとか二人を連れて逃げようとする。このままでは全滅だ。
その時、ミミは見た。ヤオの周りに光が集まるのを。よく見たらヤオのダイコンソードに大蛇の牙が刺さって折れている。それがダイコンソードに吸収され光を放つ。
ヤオはふらふらと立ち上がり言い放つ。
「神剣、アマノムラクモダイコン!」
ヤオは横薙ぎに剣を振るう。大蛇の複数の首が全てすっ飛んだ。
ヤオは勝利した。
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