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八百屋ファンタジー  作者: あらうさ(´Å`)
第二章 イサヤ戦役編
16/40

第16話 イサヤ戦役②

 初戦で敵の空中魔獣部隊を退けたヤオ。


 残る敵はゴブリン、オーク、コボルト、オーガ、サイクロプス。総勢800匹。


 特に注意しないといけないのはオーガとサイクロプスだ。奴らの馬鹿力は街門をあっさり破壊する。街門を破壊されたら敗北は必至だ。


 破滅の軍勢が迫りくる。魔物の進軍は大地をも揺るがす。そして街壁まで数十メートルという所で、


 ドドドーン!


 怪物たちの足元が破裂し、怪物たちが吹っ飛ぶ!


 魔晶将軍は焦る。


「こ、今度は何だ!?」


 ヤオは中指を立て挑発する。


「秘密兵器第二弾!ヤオ特製の『カボチャ地雷』だ!とくと味わえ!」


 ドドーン! ドドドーン!

 辺りに阿鼻叫喚の地獄絵図が姿を現す。


「クソっ!何としても街壁にへばり付け!街壁を破壊しろ!」


 地雷原を突破した少数の魔物が街壁に近づく。


「秘密兵器第三弾!」

「まだあるのか!?」


 ヤオは真上に手を上げる。


「タマネギ手榴弾点火!」

「手榴弾点火!」

「手榴弾点火!」


 俺は水平に手を降ろす。


「タァマァネェギィ手榴弾!投擲ィ!」

「手榴弾投擲!」

「手榴弾投擲!」


 街壁の上からありったけのタマネギが降り落ちてくる。

 次の瞬間!


 ドドドドドドドドォォォッガーーン!


 無数の炸裂が魔物の軍勢を襲う。


「な、なんだとぉぉぉっ!」


 魔晶将軍は狼狽する。


「ようやく私の出番が来たな!」


 イサヤ領主が騎馬隊を引き連れて現れる。

 魔晶将軍は悪夢でも見るように、


「ど、どこから現れた!?」


 イサヤ領主はせせら笑う。


「別の街門からだよ間抜け」


 そして水平に手を降ろし、


「全騎馬隊突撃!ただし地雷原には踏み込むな!」

「おおおおおっ!」


 領主の騎馬隊が狼狽した魔王軍を駆逐していく。


「そ、そんな馬鹿な・・・」


 魔晶将軍には悪夢の様にしか見えなかった。


「こ、これでは私が魔王様に殺されてしまう!せめて領主とあの小僧だけでも!」


「小僧がどうしたって?」


 ヤオが将軍の前に立つ。


「小僧!貴様のせいで俺は、俺はぁっ!」

「ミミ!行けっ!」

「ガウガウ!(行っくよーっ!)」


 ミミがヤオの背後から飛び出し将軍に飛び蹴りをかます。


「うざいわっ!」


 将軍が片手で薙ぎ払う。


「私が相手よ!」


 ハイドラが脚払いを掛ける。ミミに気を取られてた将軍が体勢を崩す。そこに、


「ハイドラ!ミミ!下がれ!そして喰らえ!タマネギ手榴弾!」


 ドッカーン!!


 タマネギ手榴弾が炸裂する。


「グワァッ!」


 将軍が吹き飛ぶ。


 魔晶将軍はふらふらと立ち上がり、


「ちょこざいな真似を・・・いいだろう。俺が魔晶将軍と呼ばれる所以を教えてやる!喰らえ!」


 将軍は懐から魔晶石を取り出し発動させる!

 そしてハイドラが叫ぶ。


「あっ!私の魔晶石!」


 カッ!


 半径50mが光と衝撃に包まれる!


「やったか・・・」


 光と煙が晴れていく。

 そこには無傷で立ってるヤオ達がいた。


「秘密兵器第四弾!ジャガイモバリアー!」


「嘘だぁぁぁっ!」


「私の大事な魔晶石をっ!」


 ヒードラが将軍をぶん殴る。

 将軍はふらふらとよろめき、


「これでトドメだ!ダァイコォンソォード!」


 ヤオの一撃で真っ二つになった。


「これが・・・八百屋だ」


 俺は拳を振り上げる。

 周囲から歓声が上がった。


 こうして後に言うイサヤ戦役の幕が下りた。

ここまで読んでいただき有り難うございます。

評価とかしていただければやる気とか出ます。

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