プロローグ──ここに来て今までのこと
作者の深夜テンションで書いた作品です。
大変読みづらいとは思いますが楽しんでいただけると幸いです。
もう、ここに来て結構な時間が経つが相変わらずこの状態にはなれないなぁ。
「主~、私と結ばれましょうよ~」
「アンタッ!! 抜け駆けは良くないわよ!! それにご主人様と結ばれるのは私だッ!!」
「カッカッカッ!! 旦那はチョーモテるねぇ まぁ、そんな小娘より私とどうだい?」
姦しい声が周囲からやんややんやと聴こえる。
うん……やっぱり慣れんわ。
しかも、この好意が全部俺に向いてるとか……未だに夢じゃないかと思う。
この、言い争いに参加してないだけでまだ四人こんなのがいるんだぜ?
羨ましいか? ハッハッハッ!! そうだろうそうだろう……。
変わってやろうか? 俺にはもうムリだわ……コイツら抑えんの大変なんだぞ? ただでさえ規格外なのにそんなのが同時に暴れてみろ……後は、分かるな?
俺からみりゃあ娘みたいなものだからなぁ。
パパ大好き!!って言われてる感じにしか聞こえないけど。
転移前には、こんなことになるなんて思ってなかったしなぁ。
おっと、説明し忘れたが、俺は転移者だ。
昔の名前は、時が経ちすぎて忘れた。 今の名前はスルース
種族は、死無き王だ。
俺がこの世界──バーンガイア──に来たときのことを説明すると、これだけは覚えてるんだが『ソウルゲートオンライン(SGO)』というゲームにドハマりしてたんだ俺。
そのゲームはさ、色んな所が凝ってて、キャラメイクの際の種族からパーツが豊富でさ、キャラメイクの通りが数えきれんほどあったんだよ。 それなのに圧倒的戦闘シーンに滅茶苦茶凝った3D映像、圧巻なエフェクトやBGM、そして自由度の高さが売りで結構な数売れてた……と思う。
俺は、その中でもトップクラスに強かった……はず。
……何か、すまんな大体思うとかはずとかで……言い訳じゃないんだがそこら辺はあんま覚えてないんだ。
自分がすげぇーハマってた事とそのゲームレベル制なんだが俺のレベルがカンストしてたってことしか分からないんだよ。
でも、全体的に良かったし売れてたのは事実だと思うし、ゲームの中のモンスターとかは結構強くて難易度高めだったから両方あってるとは思ってる。
まぁ、それはさておき。
そのゲームで、遊んでたんだが気が付いたら、この世界に転移してたんだよ、ゲームキャラの状態で。
最初は、めっちゃ戸惑った。 だって、異世界だよ?説明ないんだよ?神様とか出てこなかったんだよ?某小説サイトかよってツッコんじゃったのは仕方ないことだと思うんだ。
でもって、運が良かったというのかなんというのか分からんが俺的に良かったことが二つあった。
一つが、この世界が一部を除いてSGOと殆ど同じだった事。
そのお陰で大分地理は掴めた。
もう一つがキャラの性能やアイテムがそのまま使用できた事だ。
だってほら、某小説サイトでは、性能が使えてもアイテム持ち込めてないとか性能すらリセットとかもあるじゃん?
それより何倍も良いでしょう?
んでもってここで悪いお知らせがあったんだよ。
SGOと違う所がな魔族は敵って所なんだよ。
元々SGOでは、キャラメイクの時、人族、亜人族、魔族の中から一つの種族を選ぶ。まぁ、細かく分けると人族なら白人、黒人、黄色人種とか、亜人族なら、エルフやドワーフ、獣人族等だ。
特に魔族は分けるのが多い。
こいつモンスターじゃね?みたいなのもあるしな。
んで、敵がモンスターであり、モンスターの王が魔王であると言うのが設定だったが、この世界では魔族とモンスターが同じ扱いであり、モンスターの上位互換と思われていた。
んで、もう一つ、そう思われてるのにモンスターは魔族を襲ってるて言うね。
あれは、カチンと来るよね。
だって、人・亜人族連合に襲われるわ、モンスターには襲われてるわとか魔族、孤立無援じゃん?
何か悪いことしたわけじゃないのに、種族として虐められるんだぞ?
しかも、人族捕まえて理由聞いたら、ただ、人っぽくないからだぞ?
なのに、淫魔族とかの見目麗しいのは奴隷にしてそういう捌け口にするんだぞ?
だから、俺決めたわけよ。 救える魔族を救って、何者にも侵されない場所を作るって。
決めてからは色々やったわ。
連合に喧嘩吹っ掛けられたの返り討ちにしたり、魔物退治して結構大きめな更地作ったり、そこに救った魔族連れて街作ったり、そんなことをしてたらさ、いつの間にかホントに魔王扱いされ始めたわ。
それから、結構年数も経ち、俺は魔王の役目を無事終わらせて隠居生活しようとしたら、今度はそこがダンジョン化。
最初の方に救った娘みたいな子達が乱入してきて今に至るわけよ。
「あー、で、話は纏まったか?」
説明も終わったことだし、聞いてみたんだが誰も反応しない。
……お父さん悲しいっ!!
「あらあら、スルース様大丈夫ですか?」
「マスター?だいじょうぶ?」
あぁっ……!? 娘たちよ、パパを嫌ってなかったんだね!?
「王よ、某に出来ることがあれば言ってくださいませ」
「主君も皆も早く始めるぞこのダンジョン『王の選定墓』幹部会議を」
みんなが口々に言う。
じゃあ、今度は俺自慢の娘達について説明するよ。
どうも、深夜テンションで書いたものです。
皆さんの反響でこれからを決めたいと思います。
よろしくお願いします。
作者、ひび割れたガラスハートですので甘い甘い言葉と評価でお願いします(笑)