雨はいつの間にか止まないが、
想い人に告げた
それから
幾千幾万の時が過ぎた
一度だけ会う機会があった
偶然、奇跡だと思った
君に会いたい一心で準備をした
振り込まれた給金を懐にしまい
数多の未来予想図を想い描き
珍しい紅茶を買った
君に会いたい
約束の日
偶然、奇跡的にも
雨
午前中に止んで、とそう願った
その日はずっと雨だった
君は今は旅人
近くに居た時とは違う
僕はただ願い、想いを馳せる
どうか良き旅路でありますように
君を雨に濡らすわけにはいかない
君は手の届く所から
遥か遠くに行ってしまった
僕は気にしないで、と伝えた
雨はまだ病まなかった
風邪の噂で聞いた
君は苦労を強いられていると
僕は非力で無能で泣き虫で
雨は止むことを知らず、渇きを覚えた
なぜ!どうして!なにゆえ!裏切られた?違う!この気持ちは!?土産が無駄に。嗤われた!むかつく!消えろ!失せろ!違う、違う、違う!君の笑顔が。嫌だ!なにがあっあ!?先輩にあげた。ふざけるな!なぜ飲んだ?お前のために!助けて!!一心不乱に仕事をした。笑った。壊れろ!会いたい!会えなかった?とっとと止めよ!?どうしていつまでも降る?嗤うなカラかうな話題を振るな!乾杯を夢見た。楽しく談話をしたかた?まだ止まないのか?どうしてこう空振る?月がキレイ、曇る。俺の邪魔をするな!!あのときの気持ちをもう一度...っっぅ!?会いたい止まない会いたい止まない会いたい病む会いたい止まないどうして止まない?会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたいいたいいたいいたい痛い痛い痛い
もう、やめてくれ...
止まない雨はいつの間にか病んだ
吉報が舞い込んだ
想いが叶い
彼女は幸せを手にした
非力で無能で泣き虫で
そんな僕は
想いが通じたことに
ただ、わらった
短編小説なので、これにておしまい
機会があればボチボチかいていこうかな
お楽しみ頂けたのなら嬉しい限り
そうでなければ申し訳ない
また更新をお待ちください