表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「なんとなく惹かれる」を信じていい  作者: アレックス・フクリー
6)選び方に、正解はない。責任があるだけ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/31

6-5)選んだ自分を引き受けられる人が、強い

 選び方に正解はない。そして、どんな選び方にも代償があると理解したうえで、最も重要なのは「自分が選んだ相手や関係を、どれだけ引き受けられるか」ということなのです。どんな選択をしたとしても、そこには必ず何らかの「代償」や「変化」が伴います。その代償を受け入れ、どんな結果が出ても後悔しないように、自分の選択を引き受けることができるかどうかが、結婚において大切な要素になります。



【自己責任としての「選んだ自分」】


 まず、選んだ自分を引き受けるということの本質は、「自分が選んだ結果に責任を持つこと」です。結婚は一度決めたら簡単にはやり直せない、人生における重大な決断の一つです。だからこそ、自分がどんな選び方をしても、そこに自分の意思があればこそ、最終的には「自己責任」という形で受け入れなければなりません。それを避けて、他人のせいにしたり、相手のせいにしたりすることは、決して成熟した関係を築くためには好ましくない態度です。

 例えば、理想的な相手を選んだのにその完璧さが重くのしかかり、思った通りの結婚生活が送れなかった場合。それは理想に過度にこだわった自分が引き受けるべき結果です。また、相手が優れた人物であることがわかっていても、相手の仕事や責任が忙しすぎて、結婚生活に十分な時間を割けないということがあったとき、その不満を他人に向けてしまうのではなく、自分が選んだ相手の職業や生活スタイルに納得し、それを引き受けることが大切になります。

 婚活の段階で、すでにその人の生き方や価値観が見えていたはずなのに、結婚後になって「こんなはずじゃなかった」と思うことがあるかもしれません。それは選んだときから潜在的に存在していた要素を、自分が見逃していたか、あるいは軽視していた可能性があります。そのような場合、相手を変えようとするよりも、自分の選択を振り返り、なぜその選択をしたのかを理解することが大切です。



【「選ぶ」という行為の深い意味】


 選ぶという行為には、「これを取る」という決断と同時に、「それ以外を捨てる」という決断も含まれています。どんな選択にも「機会費用」があり、一つの道を選べば、他の可能性は閉ざされます。この点を深く理解することで、自分の選択に対する責任感がより明確になります。

 結婚相手を選ぶということは、その人との人生を選ぶと同時に、他の可能性を持った人生を選ばないということでもあります。この「選ばない」決断も含めて引き受けることが、真の意味での「選んだ自分を引き受ける」ということなのです。「もし別の相手を選んでいたら」という後悔や比較ではなく、「この相手を選んだからこそ得られる幸せ」に目を向けることで、より充実した関係を築くことができるでしょう。



【自己責任=後悔しないことではない】


「選んだ自分を引き受ける」というと、ついつい「後悔しないように選ばなくては」というプレッシャーを感じてしまう人もいるかもしれません。でも、実際には、どんなに慎重に選んだとしても、後悔がゼロになることはありません。選んだ結果に必ずしも満足できるとは限らないし、期待通りにいかないこともあるでしょう。しかし、それが「選んだ自分を引き受ける」ことに繋がります。後悔しないために選ぶのではなく、後悔があったとしてもその後悔を自分で納得できる形で受け入れることが大事なのです。

 人間は完璧な選択ができる存在ではありませんし、相手も完璧な存在ではありません。互いに欠点や課題を抱えながら、それでも共に歩んでいくことを選ぶ—それが結婚という選択の本質です。後悔や迷いが生じたとき、それを否定するのではなく、「それも含めて自分が選んだ道」と受け止める心の強さが、長い結婚生活を支える礎になります。

 自分が選んだ相手を、たとえ理想通りでなかったとしても、その選択に責任を持って引き受けること。それが結婚生活を続けるための強さです。失敗や後悔があるのは当然ですが、それを乗り越えて前に進む力こそが、真に成熟した関係性を築く力になります。



【自分の感覚を信頼する勇気】


 婚活において感覚でお相手を選ぶということは、時として理屈や世間の評価よりも、自分の内なる声に耳を傾けるということです。これは、ある意味で非常に勇気のいる選択です。なぜなら、感覚で選んだ場合、その理由を他者に説明することが難しく、時には批判を受けることもあるからです。

 しかし、人生のパートナーを選ぶという重大な決断において、自分の感覚を信頼することは決して間違いではありません。むしろ、理論や条件だけで選んだ相手よりも、心から惹かれる感覚を大切にして選んだ相手との方が、長い目で見れば幸せな関係を築ける可能性が高いとも言えるでしょう。

 ただし、自分の感覚を信頼するということは、単なる一時的な感情や衝動に流されることではありません。自分の価値観や人生観に照らし合わせた上での、深いレベルでの共鳴や確信を指します。その感覚を大切にし、その選択を自分自身が責任を持って引き受けることが、結婚生活の土台となります。



【自分の選択を信じて進む強さ】


「選んだ自分を引き受ける」ということは、他人に左右されることなく、自分の選択を信じて進むことでもあります。周りの人がどう言おうと、世間の常識がどうあれ、自分が納得した選択であれば、それを信じて突き進む強さが必要です。もちろん、他人の意見やアドバイスも重要な場合がありますが、最終的には自分自身の感覚と判断が何より大切になってきます。

 特に日本社会では、周囲の評価や親の意見に流されて結婚相手を選ぶケースも少なくありません。しかし、そのような外部の価値観に基づいた選択は、後々「本当に自分が望んだ結婚だったのか」という疑問に直面することがあります。たとえ周囲から反対されても、自分の心に正直に選んだ相手であれば、その選択を自信を持って引き受けられるはずです。

 自分が選んだ人と一緒にいることで、どんなに大変なことがあっても、「あの時選んで良かった」と思えるようになることが、最終的に幸せに繋がります。相手との関係で苦しんだり、違和感を感じたりすることもあるかもしれません。でも、そうした問題に直面したときこそ、「選んだ自分を引き受ける」という姿勢が重要になります。



【選択の後の成長と変化を受け入れる】


 結婚生活において忘れてはならないのは、人は時間とともに変化するということです。婚活で出会った時の相手と、10年後、20年後の相手は、同じ人物でありながらも変化しています。同様に、自分自身も変化していくでしょう。

「選んだ自分を引き受ける」とは、この変化のプロセスも含めて受け入れるということです。相手の変化に戸惑うこともあるでしょうし、自分自身の変化に驚くこともあるかもしれません。しかし、互いの変化を否定せず、共に成長していく過程として捉えることができれば、結婚生活はより深みと豊かさを増していくでしょう。

 変化を恐れず、むしろ二人で共に変化していく旅として結婚を捉えることができれば、どんな困難も乗り越えられる強さが生まれます。これこそが、「選んだ自分を引き受ける」という姿勢の最も美しい表れと言えるでしょう。



【引き受ける覚悟と、その先の幸せ】


 結婚というのは、喜びだけでなく、困難や障害も一緒に背負うものです。どんな相手を選んでも、必ず何かしらの困難は避けられません。しかし、その困難をどう乗り越えるか、どう自分たちの成長に変えていくかが、結婚生活の質を決めます。

「この人と一緒なら、どんな困難も乗り越えられる」——そう感じられる相手であれば、それはまさに感覚で選ぶ価値のある人かもしれません。理屈ではなく、心の奥底から湧き上がる確信や信頼感が、長い結婚生活の支えになります。

 選んだ自分を引き受ける覚悟ができている人は、その後の困難に直面しても、それを乗り越えられる力を持っています。自分の選択を無条件に信じて受け入れることで、どんな試練も、最終的には乗り越えていけるのです。結婚という長い道のりを共に歩むためには、この「自分を引き受ける」力が不可欠です。

 最終的に大切なのは、自分自身が選んだ相手との関係をどれだけ深く、誠実に育んでいくかです。どんな選び方をしても、それを「自分で選んだ」という意識を持って進んでいけば、どんな時でも自分にとっての幸せを築いていけるはずです。そして、その選択に心から納得できる自分でいられることが、真の意味での幸せへの道となるでしょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ