王宮にて
「これ向こうのオフィスに持って行ったら、魔素も少ないしすぐに石化が解けちゃうから、天上かこの国か魔界の3択ですね」とメイさんがいう。
「万が一石化が解けた時にわかりやすい場所が良いわよね」
マリアさんはうーーーんと悩んで、閃いたという顔をした。
「牛尾ー、八木ー。これを。。。。にはこんでね」
「え??本気ですか?」
「魔王様が嫌がるかと」
「おい、俺は魔界に持って行って良いとは言ってないぞ」
「違うわよ、学園にもっていくの」
「俺のオフィスとかも無理だぞ」
「そんな意地悪しないわよ、みんなが見る所にしないとね。さあ、帰りましょうか。今日は祝杯をあげないとね。居酒屋行くわよー!!」
私達は着替えて、扉を抜けてオフィスの地下倉庫に戻って来た。
みんなについて、企画課のオフィスに行こうとしたら。
黒木さんが「お前はこっち」と私を黒いドアに引きずって行く。
「え?飲み会は?」
「俺の家で飲んでけ。聖女に色々されて気持ち悪いから、アヤで消毒が必要なんだよ」
「そういえば、キスされそうになってた」と私がむすっとした顔になると。
黒木さんは私のほっぺをツンツンして
「だから消毒&上書きが必要なの」
そしてやっぱり私は家に帰して貰えなかった。
次の日、企画課に行くとメイさん以外は全員二日酔いで苦しんでいた。
マリアさんも机に突っ伏している。
「何でメイさんは大丈夫なんですかね?」
「お酒飲める人って蟒蛇って言うじゃないですか。私の髪ってアレだからかなあ」って帽子を取ろうとする。
黒木さんが慌てて、帽子を押さえつけた。
「二日酔いのやつら固めてどうする気だ」
「あーーー黒木ーーー、あんた達に王宮から呼び出し来てる。国王陛下が会いたいらしい」
「陛下だと?最近いなかったのにな、いつなんだ?」
「今日の午後」
「早く言えよ、俺は良いけど、アヤの準備が間に合わないだろう」
黒木さん、いやルーク先生はレイチェル様の所へ連れて来た。
「こいつの準備も一緒にしてやってくれ」
「ルーク先生任せてください。先生のコーデもしましょうか?アンナと合わせちゃう?」
「それ良いな、アンナが俺の物ってみんなに知らしめよう」
「ルーク先生って意外と独占欲凄いですね」
「ああ、もう逃すつもりはないよ」」
「魔王様のお相手に手を出す命知らずはいないですよ」
何か微妙に不穏な事を言っているが、ルーク先生の正装がまた見れるのが嬉しい。用意ができたら2人で写真を撮ろう。
レイチェル様は私達に黒がメインで赤が少し入った服を用意してくれた。
「やっぱりパートナーの目の色を入れた方がいいですものね」
「今日はルーク先生ではなくて魔王様として国王陛下に謁見するんですか?」
「ああ、どうせ俺らだけだし、あのおっさんは俺やマリアの事は知っている」
「おっさん。。。」
「後、これを」とルーク先生は小さな箱を出して、中からネックレスを取り出した。
「いつも俺以外から貰ったアクセサリーをしているのが嫌だったんだ。もう姿を変える必要もないし。これを代わりにつけてくれ」
と言ってたルーク先生は私がリリーさんから貰ったネックレスを外し、赤いルビーの宝石がついたネックレスをつけてくれた。
「あ、アヤさんに戻った。え?あれ?」とレイチェル様が何か私の顔を見ている。
「どうかしました?顔自体はそこまで変わってないですよね、化粧が落ちました?」
「アヤさん。。。その目。あなたの目って赤だった????」
「は?」
私は慌てて鏡の前に行く。
いつものアヤの顔に赤い目。
「えーーーどうなってるの??このネックレスをしたから?」
ルーク先生はニコニコしながら、
「大分前からアヤはその目だよ。お前が俺のものって証拠だよ」
「え?いつから??だってアヤの時は普通の目の色だったし」
「リリーのネックレスでそう見えてただけだ。向こうは魔素が少なくても、そのネックレスは目の色を変えるぐらいはできる。でも企画課のみんなには本来の姿が見えていたけどな」
「あ!だからタコパの後みんなおかしかったんだ。あの日は何にもしないって言ったじゃないですか!」
「俺は何にもしてないぞ。アヤが俺の血を飲んだんだ」
「そんな吸血鬼じゃあるまいし。。。。飲んだ。。。もしかして」
「ああ、あのザクロの酒だ。俺の血を混ぜといたが1回目は薄すぎたのか効力が薄かったから、あんまり姿は変わらなかったが。もうあの時からアヤは俺の嫁なんだよ」
「何勝手にやってるですか!」
「言ったろ、逃す気はないって」
「まあ、2人でシタ後はもう血を飲ませる必要は無かったが、アヤが好きそうだったから。俺の血うまかったろう。俺がアヤの事が好きなほど甘くなるんだ」
「ちょっと人前で何言ってるんですか、しかも人を吸血鬼みたいに」
「ついでに俺の体液には催淫効果もある。血も体液だからな。もっと試してみるか?」とルーク先生は私の顎を指で持ち上げる」
レイチェル様は隣で真っ赤になりながら
「私がここにいるの覚えてます?もうそろそろ王宮へ行かないと間に合わないですよ」
「時間切れか、じゃあ続きは謁見が終わってからな」とルーク先生は残念そうだ。
「カール様はどちらに?」レイチェル様を迎えに来ると思ってたんだけど。
「あ、学園にいるから、途中で学園によって拾って行くわ」
「学園に何の用事があるんですか?」
「あの例の石化した聖女よ」
学園について私は噴水の前で動けずにいた。
「マリアさん、何考えているんですか?これ許可したの誰!!」
「うわーー俺のオフィスからここはよく見えるんだよな。これ見たくないな」
学園のオープニングで出てくる噴水の真ん中に石化した聖女が設置されてた。しかもいい具合に噴水から噴き出す水が頭に当たる様になってる。
「50年もしたら、水で削れちゃいそうですけど」
カール様がニコニコしながらやって来た。
「なかなか良いだろ。水が当たる様にしたのは俺のアイデアなんだ」
「石化が解けた瞬間に溺れそうですね」
カール様がニヤッと笑った。絶対にそれ狙ってる。
カール様も馬車に乗り込み、みんなで王宮を目指す。
謁見の間にはモニカお嬢様とクリス様、メリッサ様とケイト様、そしてマリアさんもいた、まだ顔色が悪いが。
「マリアさんには治癒魔法って効くんですかね?二日酔い治しましょうか?」とケイト様が聞いてるが、マリアさんは悲しそうに首を振った。
じゃあコンビニでウコンドリンク買う様に勧めよう。
モニカお嬢様とクリス様は私を見て
「なんかルーク先生の所有願望の塊みたいですね」
「もう言わないでください。あらお2人とも目が赤いですが」
「クリス様がどうしてもと言うので、図書館の禁書庫で調べ物をしてました。。。」
「お探しのものは見つかったんですか?」
「ええ、大変勉強になりました」とクリス様は満面の笑みだ。
「メリッサ様はもう体調はよろしいのですか?」
「ええ、私は元々大丈夫だったんだけど、アル様が足を捻挫して。でもケイトが治してくれたからもう大丈夫なんだけど、その事で大分殿下に揶揄われてね」
「私は足を捻挫した事を揶揄った訳ではないぞ、いつも澄ました顔をしているアルがあそこまでメリッサ嬢の事で慌てるのが面白かっただけだ」とリヒト様が部屋に入って来て、さりげなくケイト様の手をとった。
アル様は後ろで何とも言えない顔をしているが、メリッサ様の横にスッと移動した。
リヒト様はケイトの目を見ながら
「私は外堀を埋めるタイプだから、ケイト嬢は覚悟しておいた方がいいな」
「あら、殿下。私は裏でコソコソされるより、堂々としている人が好みですが」
「そうか、努力するよ」とケイト様の指先にキスをして王座の方に向かった。
すると王座の横のドアが開いて国王陛下と女性が入って来た。
次でやっと完結です。




