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魔王の求婚

マリアさんが2人を送っていくと言うので、私と黒木さんは会議室の片付けをしていた。


「アヤ、また肉じゃがが食べたい」


「そんなに気に入ってくれたんですか?今材料がないので、今夜買って作りますね」


「今夜、うちで作ってよ。一緒に買い物行くから」


「出来立ては味が滲みないですよ?」と言ったら、黒木さんがゆっくり近づいてきて。

「じゃあ朝まで一緒にいて、朝ごはんに食べればいいよ」って耳元で囁いた。


私の心臓はバクバク言っている。これってそう言うこと??黒木さんはこの後、転生者と結婚するんじゃないの?


「ほら、この討伐で俺はどうなるかわからないし、万が一の時の為に、アヤには俺の気持ちを知って貰いたいんだ」と黒木さんは寂しそうに言う。


「そんな事言わないでください。私は黒木さんが居なくなったらどうしたらいいんですか」と黒木さんの手を握った。


黒木さんは私の手を繋いだまま、私たちは会社から出た。


私と黒木さんは一緒に買い物に行って、2人で黒木さんの家で肉じゃがを作った。


「日本ではお味噌汁作ってって求婚のセリフなんだろう?肉じゃが作ってでもいいのかな?」と黒木さんがニコニコしながら聞く。


「黒木さんは、私でいいんですか?素敵な人が転生者で現れるかも知れませんよ」と言うと、黒木さんは怒ったようにぐいっと私を引き寄せて。


「俺は随分アヤにアピールしてきたつもりだけど。まだ俺の気持ちが信じられない?」


「そういうつもりじゃないんですけど、推しと結婚できるとかまだ信じられなくて」


「あ、やっぱりアヤの推しは俺だったんだ。アヤ、俺はアヤに一生俺の側にいて欲しい。俺と結婚して欲しい」


「私も黒木さんとずっと一緒にいたいです。黒木さんの事が大好きです。絶対に無事に討伐から帰ってきましょうね、私の事置いて行かないでくださいね」と言うと黒木さんは私をぎゅっと抱きしめて「絶対に置いて行かないよ」と言ってくれた。


そして黒木さんはグラスと真っ赤なお酒を持ってきた。

「じゃあまたこれで乾杯しようか」


「あ、お肌にいいザクロのお酒。これで明日も肌がプルンプルンですね」


「そうだな、俺が朝一番でチェックしてやるよ」そう言うと、黒木さんはお酒を口に含んで、私にキスしてきた。


肉じゃがは朝にはしっかり味が染みていた。


黒木さんとはオフィスの地下で別れ、私はミカさん、ミクさんとの待ち合わせの為に駅まできた。


「あらー、アヤさんお肌プルンプルン」

「お洋服も同じっぽい、黒木さんの所にお泊まりですか?」


「え??何でわかるんですか?」


「黒木さんが討伐されないように、みんなでしっかり守りましょうね」とミカさん真剣な顔で私に言ってくれた。


「うん、ありがとう」


「こんな時に何ですけど、アヤさん。。首にアレが」とミクさんが恥ずかしそうにいう。


え、え、えーーーー、黒木さん何やってるの!!!絶対わざとだ。


「ミクさん、マリアさんから治癒魔法を買いましたよね。ここでは魔素が少ないから、そこまでの威力はないですが、きっとこれなら消せます。お願いしてもいいですか?」


「え?そうなの?使えるの??試してみたい。えっと、キスマークよ消えろ」


「うわーーはっきり言わないで!!!!」


「あ、でもアヤさん、消えましたよ」とミカさんがチェックしてくれた。


「うわーー使えたー。すごく嬉しい。課金最高」ミクさんは飛び跳ねてる。


そっか、みんな躊躇なくチートを購入すると思ったら、課金慣れしてるのか。


私達は100均、ドラッグストアなどを回って、討伐遠征で使えそうなものを色々買った。


「私がいれば怪我とかは大丈夫なんですよね」とミクさんが傷薬を持っている。


「そうだけど魔力切れする事もあるし、一応買っておきましょう」


「そうよ、私は魔法耐性があるから、あなたの治癒魔法が効かないかもしれないし」


あ、それは盲点だったな。


「じゃあ薬も買っていきましょうか」


買い物も終えて、みんなでランチをした後ミカさんとミクさんはもうちょっとゲームをやりこんでから転生すると家に帰って行った。残りの時間をゲームに費やす真のゲーマーだな。


結構な荷物を持って、オフィスに帰ってきた私を黒木さんは私をまじまじとみて。

「チッ、消えてる」


「あーーやっぱりわざとなんですね、もう恥ずかしかったんですから」


「何でだよ、悪い虫がつかなくていいじゃないか。まあついても潰すけど」


あ、また魔王モード入っちゃった。


「はい、そこはまたイチャイチャしない。アヤちゃんすごい荷物ね。。あ。。黒木、あんたまた」


「俺はちゃんとアヤに求婚して、受けて貰ったんだ」と黒木さんがみんなに宣言したので、私は真っ赤になって黒木さんの後ろに隠れた。


一瞬シーンとなったが、メイさんが「おめでとうございます」って言ってくれたので、みんなからもお祝いにの言葉をもらった。


マリアさんは私をハグして、

「本当にコイツでいいの?隣国の王子とかもまだ独身よ」と言ってきたが。


黒木さんが慌てて私をマリアさんから剥がして、

「アヤは俺のもんだ、冗談でも言うな!」


「おお怖い、冗談よ。あなたのアヤに対する執着は分かってるわよ。馬じゃなくて魔王に蹴られないようにするわ」


私は黒木に手伝って貰って、王宮のクローゼットに買ってきた荷物を運んだ。


リリーさんに、討伐隊の荷物に入れて貰える様に頼みに行ったが、リリーさんにも私と黒木さんをを交互に見られて、

「アンナさんが良いならいいです」ってため息混じりに言われた。


「みんな黒木さんが相手だと、がっかりした感じのリアクションですね。なんでですかね?」


「俺はアヤさえ俺が好きならどうでも良い」


「なんかその発言ヤンデレっぽいので、気をつけてくださいね」


「じゃあヤンデレでいいよ。今日も俺の家にこいよ」


「良いですよ。肉じゃがは結局ちょっとしか食べたれなかったし。でも着替えを取りに家に一回帰りたいです」


「じゃあ一緒に行くよ、荷物もってやる」


クリス様もモニカお嬢様に甘いと思ったけど、魔王も甘くなるのね。


そうして、その日から私が侯爵家に行く日まで毎日私は黒木さんの家で過ごしたのだった。




最後に結婚させるつもりでしたが、黒木さんの暴走が止まりませんでした。

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