転生したら馬鹿みたいに遅すぎ!!
私の名前は加奈墨舞香世界最速を決める大会の最中にすっ転んで頭打って死んだ!!
そうしたら神様を名乗る人が聞き取れない速さで話し始めた。
私は……とりあえず頷いた。
すると周囲は暗闇に包まれた。
そして目を覚ますと異世界だった。
とりあえず異世界転生というのは分かったので歩こうとすると……遅すぎて、一歩も進めない!!
ナメクジの方が速いんだけど!!
二十年後
「やっと……やっと一歩歩けた」
なぜ、なぜ喋るのだけは普通なのよもう!!
百五十年後
「ようやく六歩……というかこの身体寿命あるの!?」
七百年後
「もう嫌だ、これじゃどこにも行けない」
すると再びあの神であろう声が……聞き取れない速さで……ってこのくだり二回目なんだけど。
再びとりあえず頷いた。
すると
「おおおお、速い、速いぞ!!」
そう速く動けるようになったのだ、頭で。
しかも速すぎて残像すら見えないので意味がない。
一年後
「いやぁま〜さかさらに別世界から……『光の神にならないか?』とスカウトされるなんて……とりあえず頷いたよ」
そして私は光の神として崇められるようになった。
だが、私が頭で歩くという事実は変わらない!!
もういや〜だ〜〜!!
おしまい
見つけて読んでいただきありがとうございます!!
とりあえず頷く主人公です