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「狛人の相人、醍醐天皇らを相し、菅公の速記の相を見抜くこと」速記談6048

作者: 成城速記部

 醍醐天皇の御代、高麗から人相見が来日した。醍醐天皇は、御簾のうちにいらっしゃったが、お声を聞いただけで、この方がこの国の王でいらっしゃるのか。上ずったお声で、重みがないところが、この国をあらわしているようだ、と言ったので、天皇は姿をお見せにならなかった。次に、東宮保明親王、左大臣藤原時平公、右大臣菅原道真公が居並び、見てもらったところ、最初の方は、この国にはもったいないほどの方です。二番目の方は洞察力が優れていらっしゃいます。三番目の方は学問と速記に優れていらっしゃいます。お三方とも、この国には似合わない方ですので、長生きはかなわないでしょう、と申し上げた。時平公の弟の忠平公は、このころまだ大した地位にはなく、離れたところに座っていらっしゃったが、人相見は、あの方は、この国にふさわしい御様子だ、長く朝廷にお仕えすることになるだろう、と申し上げた。宇多上皇は、忠平は見所があると思っていた、とおっしゃり、女一宮を降嫁させた。



教訓:この後、時平の讒言で菅公は太宰府に配流となり、没後天満天神となってたたりを起こし、時平をとり殺したことによって、忠平が頂点に立つことになる。

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