【プロットタイプ】お前の価値と本の重さ
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
これもプロットタイプなので、本編出す時には設定が変わっているかも知れません。
でも、瑠衣は人を馬鹿にはしませんよ。
人間という生き物に興味無い。だから何時も一人で本を読んで、他人と関わらない。クールな一匹狼。でも偶に女子達に話し掛けられる。其れが千房瑠衣という生き物だ。
ある時そんな彼に不快感を覚えたクラスの輩が、休み時間にちょっかいを掛けた。読んでいる本を取り上げたのだ。
――おい、此奴、中学にもなって児童書読んでやがるぜー!!
ただの言いがかりだった。当て付けと言っても良い幼稚なものだった。
其れに対して、千房瑠衣は妹の千房麗衣が止めるより先に男子生徒の胸ぐらを掴みあげた。
――で? お前は俺に言いがかりを付けて、何がしたい。人の読み物を馬鹿にして、何がしたい。
底冷えする様な空気がクラス全体に流れた。追加で囃し立てようとした輩も、彼の冷たい視線にしり込みし、何も言えなくなる。
――お前の人生にどれ程の価値があるんだろうな。少なくとも、お前が馬鹿にしたこの本程の価値はねぇんだろうな。
ただそう吐き捨てて、瑠衣は読んでいた本を奪い取り、また静かに読書を続けた。
その時に、彼はただクールに振る舞いたいだけの人間ではないと思ったのだ。
「何読んでんの?」
一時間前のいざこざの後、肝の座った輩が一人、俺に話し掛けて来た。声色から好奇心が見え隠れしている。クラスで孤立した俺がどんなものに興味があるのか。其れを知りたい様だった。
囃し立てたいだけの輩だと踏んで、俺は黙って文字を追う。今この時間、この児童書と向き合う方が余っ程有意義だと感じたから。
「無視すんなよな。俺はただ興味があっただけ。他人の人生以上の価値がある小説ってどんなのか」
此処で漸く話す気になった。前を向くと、名前の知らない男子生徒が俺の方をずっと見詰めている。
「子供の頃に分からなかった大人の言い分が、今になったらよく分かる。『先生という存在は失敗が許されない。ただ一つの物言いで生徒の人生を変えてしまう』。
そんな重たい意味を含む小説なのに、ただ『児童書』というカテゴリで馬鹿にする奴の人生は、きっと空っぽだと踏んだんだよ」
言葉の重さを知らないで、軽はずみに言葉を話す輩が好きではない。だから俺は、必要な時以外、不要と判断したとき以外、話したくない。
「お前には、この本の重さが分かって欲しい」
瑠衣って、高校もそうですけど、周りの皆とどんちゃんするイメージがないんですよ。
ひたすらに本読んで、物を書いて、そんな毎日を送ってそうなので。
だからこそ、自分が愛してやまない本を馬鹿にされたら、これぐらいは言いそう。
『この本の重さより、お前の人生は軽いだろうよ』って。
無口なのは時間の無駄。
あと、言葉の重さを知らないで軽々しく何か言いたくないって言うのがありそう。
だから吐く暴言も煽りというより、『お前、今、刺し殺すから。覚悟今しろ』ぐらいの重さを含んで浴びせてると思います。
鏡花との戯れも大ガチです。




