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あめつち  作者: きまぐれ猫


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幸せ

時々、幸せについて考える。


例えば、美味しいものを食べている時。

味や香りはもちろん、綺麗に盛り付けられた料理は見ているだけでも幸福な気持ちになる。

お腹が空いた時に食べるとより美味しく感じられると言うけれど、「空腹が満たされる」ということそのものでも幸福を味わっているのだと思う。


季節ごとの旬の果物はどれも美味しい。和食も好きだし、中華やイタリアン、洋食屋さんのメニューも好き。何より、塩むすびがあれば良いと思うくらいにご飯は一番の好物だ。

食べることは生きることに直結した、一番大切な幸せ。


綺麗な景色や風景を見た時の感動も、幸せの一つ。

まず思い浮かぶのは、四季折々の風景。

満開の桜と花筏が浮かぶ川面、赤や黄色に鮮やかに染まった錦絵のような紅葉、木々の新緑と地面を覆う苔で緑に溢れた風景、空から大地まで一面が真っ白な雪景色。


それから、足元に広がる雲海やキラキラと瞬く満天の星空、明るく輝く満月、傾いた太陽に照らされた空の色。花々で彩られた景色も、川や滝の水が流れる風景も、太陽の光を反射して輝く海も。自然が作り出す風景はどれも雄大で圧倒される。


人の手で作られた景色にも美しいと感じる場所は沢山ある。

整えられた庭園、田園風景、神社仏閣にお城や橋等の建造物。最近では図書館もデザイン性の高い綺麗な建物が多くて、住んでいる町の図書館も素敵な場所だ。


日本とは違う文化圏に行くと、目に映る街並みからして全く違うことに感動する。

観光地になっている場所はもちろん、生活している家の造りや色合いも、石畳の道路も道沿いに並ぶお店の雰囲気も、何もかもが違う。

見慣れた日本の景色が日本の風土や歴史に基づいて形作られてきたもので、海外には海外の風土や歴史がある。普段生活している中では考えることも無い、そんな気付きを目の当たりにする瞬間も、海外に行く楽しみだ。


好きな音楽を聴いたり、綺麗な絵画や写真を観たりするのも贅沢な幸せ。

それを創り出しているのが好きな人なら、なおのこと良い。

好きな物に囲まれて過ごせば自然に笑顔になれるし、心にゆとりが生まれる。


そうすると、自分の幸せに気が付く余裕もできる。

例えば、雨の予報だったのに出掛けている間は降らなかったとか、料理の味付けが上手くいったとか、タイミング良く電車が来たとか、ラジオから好きな曲が流れて来たとか。

何気ない小さなことに幸せを見付けられれば、特別なことをしなくても自分を幸せにすることが出来る。


そして何よりも、大好きな人が楽しそうに笑っていることが一番の幸せ。

それは両親だったり、兄弟や彼らが築いた家族だったり、祖父母だったり。そうした「家族」が、私にとって何よりも幸せでいて欲しい存在。

だから、毎日神棚に幸せを祈るのは、家族が一番初めだ。


家族の全員が顔を合わせるのなんて、大人になった今では年に一度あるか無いか。

直接みんなに毎日「幸せか」と確認することは無いし、いくら家族であっても、彼らが何に幸せを感じるのかを本当の意味で知ることは出来ない。

だからこそ、それぞれに幸せを感じる瞬間があれば良いな、と毎日願う。


もちろん私が大切に思う大好きな人は家族の他にもいて、その人たちが幸せであるように毎日祈っている。

そして世界中の命あるものに、今日も幸せだと思う瞬間が訪れますように、と最後に祈る。


私が幸せであって欲しいと願う大切な人たちには、私と同じように、幸せであって欲しい大切な存在がいる。

そう考えると、世界中にある全ての存在が幸せでいることが、きっと私が幸せでいて欲しい人の幸せに繋がる。


世の中には悲惨なことも無情なことも不条理なことも沢山あって、中にはそれを引き起こす人間もいて、全ての人を愛するとか、嫌いな人がいない、なんてことは言えない。

それでも、私が好きになれない人にも大切な人がいて、彼を大切に思う人もいて。

隔てなく全ての存在の幸せを祈ることが、その人の手で生み出される不幸せを一つでも減らすことに繋がれば良い。

そしてそれが巡り巡って、私の大切な人、私自身の幸せに繋がるのだと信じている。


好きな人の笑顔を見ること、笑っている声を聞くことが、私にとって一番の幸せ。

結局はいつもそのことを再確認する。

そしてまた、明日も幸せを祈る。


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