帰り道
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帰り道。スクールバスに乗ってオオミヤ駅に移動し、ジェイアールのサイキョウ線に乗って、地元のヨノホンマチ駅へ。そこから自転車で五分ほど走って、自宅へと帰ってきた。
そうなると、あとはやたらと長い自由時間だ。
これから三年間、なにもせずに毎日帰ってくるというのも辛いかもしれない。
こんなことならば、サイタマスーパーバトルの個人練習場でも寄ってくればよかった。少しでも上達して、せめて人並みになりたい。まぁ……あれだけ差が開いていると、ちょっとがんばる気もなくなってくるのだが……。
大宮の龍神、浦和の神業のような弓。どちらも本当にすごかった。入学する前は、努力してそれなりのサイタマバトラーになろうと思っていたが、いざ実際に一線級の力を見せつけられ、同時に自分の能力の低さを痛感させられれば、やる気も落ちるというものだ。
「やっぱり、勉強がんばろうかなぁ……」
サイタマスーパーバトルは趣味程度にしておいて、将来のことを考えるのも大事だ。ちゃんとした大学に入って、まっとうな社会人になることを考えないと。
目指すは、公務員かな。……我ながら、つまらない人間だ。
「少し教科書読んでおくかな……」
俺はベッドに寝っ転がると、面白いわけがない教科書を読み始めた。
それでも、なにかしらやらねば、時間を持て余してしまう。