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第四話

 普通なら待ち遠しいはずの卒業パーティー。しかし、私はどうしても楽しみには思えませんでした。

 友人でもあり、憧れの方でもあるアリア・ミーナ・ヒルクライド様。かつて聖女として崇められたミーナ・エルクシア様と同じく、とても清い魂を持つと聖教から認められた方。この国でミーナの名を持つのはアリア様だけだ。

 そのため魔力量が多い方ではあるけれど、我が国は隣国と違い魔法があまり発達していないせいで、ご本人すら「宝の持ち腐れ」と苦笑されている。


 そんなアリア様は王家の長男であるレオルド殿下の婚約者である。未来の王妃としてそれはそれは辛いレッスンも必要であるからと受け入れ、講師たちにすら敬われるほど真摯に取り組むそのお姿は、いつしか令嬢のお手本だと言われてきた。

 そんなアリア様に友人の一人として数えられていることは私にとって大変名誉なことであり、できるならばアリア様の清らかな微笑みのためにできることはすべてして差し上げたいのが本音。とは言っても、辺境伯の令嬢である私にできることなどたかが知れているし、その思いはアリア様に対して不敬ではあるのだけれど。


 本来ならば今日のこの卒業パーティーではレオルド王子がアリア様をエスコートして、一番最後に入場し、そのダンスをする手筈になっていた。毎年、その年の一番爵位が高い男子生徒が最後に入場し、最初にダンスをするのが慣わしになっているからだ。

 だと言うのに、だ。

 今年、このパーティーの運営に携わっている一つ下の弟から、殿下はアリア様ではなくミサさんをエスコートすると聞いて卒倒するかと思った。その場に共に居た母など口元を押さえて絶句していたほどだ。

 どうやら殿下の行ないは学園の枠を超えて、貴族社会にくっきりと影響を及ぼしているらしい。ここのところ母がひっきりなしにお茶会に参加しているのもそのせいだ。夫を支える貴族の妻は社交の場で情報を集め、夫が貴族社会でいかに生きやすくするかに注力する。

 果たしてあのミサさんにそれができるかどうか……


 あまりにも顔色が悪かったのか、婚約者が肩に腕を回して、私が安心できるようにと抱き寄せてくれる。促されて見た先では、アリア様がお兄様であるシリウス様にエスコートされて入場してきたところだった。

 もちろんその様子に周囲はあからさまにざわめき始める。誰もが予想してはいたが、認めたくはなかったことだ。まさか自国の王子が婚約者を蔑ろにするような、そんな人であっただなんて誰が思うだろう。

 それもミサさんが学園に来るまでは、アリア様とも親しくされて、不和など欠片も見せなかったのだ。もしかしたらとは思っていたが、まさか本当にアリア様のエスコートをしないはずないと、誰もが思っていたのだ。

 もっとも、いつまで経ってもこの場にミサさんが現れないことで、その予想は確信へと変わって行ったからこそ、どよめきもこの程度ですんだのかもしれないけれど。


「荒れるね……」

「えぇ……陛下と宰相様がいらっしゃいますから、悪いようにはならないと思いたいですが」

 婚約者の言葉に頷きながらアリア様を見守る。事前に何があっても驚かず、ただ見守るだけで良いと言われていなければすぐにでも駆け寄りたいところだ。きっとご不安だろうに、そのお顔にはいつもの穏やかな微笑みを浮かべて気丈になさっている。

 とうとう殿下の入場を告げられる。どくどくと自分の心臓が早鐘のように脈打っているのが嫌というほど分かった。

 ゆっくりと扉が開き、その隣には――やはり、ミサさんが居た。

 桃色のふわふわとした髪は肩口までで、貴族の令嬢らしからぬ長さ。零れ落ちそうなほど大きな瞳はどこかあどけなく、そしてほんのりと悪意を感じる。耳を飾るイヤリングはよく見れば殿下と揃いのルビーだ。デザインもどことなく似通っていて、まるで婚約者のような振る舞いにお腹の底が熱くなるような怒りが込み上げてきた。

 もしもほかの令嬢がミサさんのように、私の婚約者に対して同じ振る舞いをしたなら。きっと私は二人を許さないだろう。嫉妬なんて理由ではない。私の自尊心のために。

 それを考えるとアリア様のご心労はいかほどのものか。はやく視界から二人を外したいがために、なぜダンスを始めないのかと苛立ってしまう。


「――皆!聞いてもらいたい」

 運営が困惑し始めたところで殿下が言葉を発した。その声は王族らしく堂々とした、どこまでも響き渡るだ。それに全員が口を閉ざした。

「知っての通り私の隣りに立つミサ嬢は辛い境遇のご令嬢。

 しかし、それでも常に前を向き、貴族の一員として在るようにと並々ならぬ努力を重ねてきた」

 何が辛い境遇か。殿下はアリア様の目をまっすぐと見ながら同じ言葉が言えるのだろうか。……言えるのでしょう、と思い直して溜息をつく。

 周囲を見れば同じような思いなのか、誰も彼もが呆れ返ったような表情をして殿下を見ていた。中には扇の下でくすくすと笑っている者も居る。

「しかしそんなミサ嬢に心無い言葉を掛けた者がいる!」

 そう言って殿下はしっかりとアリア様を見据えた。いや、それは睨みつけるとでも言ったほうがいいような目つきだ。それほどまでに殿下はアリア様を憎んでいらっしゃるのかと思うと、なんだか私まで笑いそうになってしまう。一体彼女が何をしたと言うのか。

 アリア様もゆったりと「まぁ、それは酷い方も居たものですわ」と皮肉っていらっしゃる。


「白々しい。アリア・ミーナ・ヒルクライド。私にバレていないとでも思ったか?

 ミサ嬢に対して男爵位の家の令嬢が私と親しくするなと言ったらしいな!」

 殿下の言葉に呆れ返ってしまう。本気でそんなことが心無い言葉だと思っているのだろうか?アリア様も苦笑を浮かべてゆったりと首を横に振っている。

「誤解ですわ殿下。私は『あの方は王族であらせられますから、侯爵以下の、それも女性がみだりにお傍に寄ってはあらぬ誤解を招きますよ』とご忠告差し上げたまででございます。

 なにせ殿下には私という婚約者は居ますが、まだご側室は選定の途中。その状態で爵位の低い女性がお傍に寄っては、良からぬ噂を立てる者も居ます」

 この場に居る人間なら誰もが分かっていることを、アリア様はわざわざ懇切丁寧にご説明くださる。それはもちろん何も分かっていらっしゃらないミサさんと殿下に向けて。まかり間違ってもそれ以外の者には向けていない。

「嘘です!私に殿下が取られると思って、アリアさんは自分が殿下を独り占めしたいから――」

「不敬ですよ」

 ミサさんの言葉を遮ったのはアリア様ご自身だった。その声は今までにないくらいに冷ややかで、場に居合わせた全員が凍り付く。幼いころから共に居る殿下やロドリア様も例外ではなく、目を見開いてアリア様を見つめていらっしゃった。


「いいですかミサ様。あなたが今否定なさったのはこの国の宰相の娘。

 学園内のことならば多少は目を瞑って差し上げられますが、この場には私の父だけでなく、陛下やその護衛の騎士団もいらっしゃいます。ここで私や殿下に対して、あたかも対等であるような物言いはお慎み下さいませ」

 きっぱりと言い放ったアリア様に、周囲の生徒たちは皆無言で頷いて賛同を示している。いくらここが卒業パーティーという、本来砕けた場であるとは言え、陛下がいらっしゃるのであればそこは公式の場だ。陛下自身が個人的にと仰っても、そういう訳にはいかない。

「レオルド殿下もお隣にいらっしゃるのは未来の妾ではございませんか。ミサ様の奔放なところがお気に召しているとは言え、少しは弁えるように窘めるのも殿下の役目ではございませんか」

 ふぅ、と溜息をつかれるその姿もお美しく、優雅であるアリア様。対して殿下はいつかの教室での騒動の時のように、顔を赤くしたり青くしたり。これではどちらが王族か分かったものではない。


 殿下は不意にちらりと陛下に視線を投げられる。思わず釣られて私も陛下をちらりと盗み見るが、宰相様と楽しそうな顔でお二人のやり取りを見ていらっしゃるだけだ。

 ――もしかして、お二人は今日のこのことをご存じだった?

 だとすれば急なご参列にも納得がいく。アリア様が「何が起こっても」と私たちに念を押したことも。思わず他の友人たちに視線を投げれば、彼女たちもこくりと頷いて同じ考えであることを伝えてくださる。

 だとすれば……

「自分の非を認めないばかりか、ミサ嬢に対してまた妾などと貶めるような言葉を使うとはな」

 殿下の言葉に思わずこちらが呆れ返ってしまう。妾の意味が分かっていないのだろうか、殿下は。

 いや、むしろこの状況すら分かっていないのかもしれない。だとすればこの後の展開はかなり危険なはず。隣に立つ婚約者も難しい顔で殿下を見つめていた。


「アリア・ミーナ・ヒルクライドにレオルド・アディリーク・バルトが言い渡す。

 貴様との婚約はここに破棄し、未来の王妃に対する不敬の罪で国外追放とする!」


 一気に会場がざわめきで満ち溢れる。それはアリア様がお兄様のエスコートで入場された時の比ではない。思わず自分の口から「なんてことを……」と漏れ出た声さえ聞き取れぬほどだ。見れば周囲の令嬢の中には気を失って倒れている方もいるほど。

 しかも追い打ちをかけるように騎士団長のご子息であるリオン様と、アルフォーン伯爵のご子息であるオリオット様がそれぞれアリア様とお兄様を拘束される。なんて、なんてことをなさるのか。これにはさすがに宰相様も身を乗り出してアリア様をご心配されていらっしゃるけれど、陛下の制止もあってその場で留まっていらっしゃる。

 そんな騒ぎの中でゆったりと、しかしはっきりと拍手の音が響いた。それは誰でもない陛下が送っていらっしゃるものだと気が付いて、思わず目が点になる。

 もしかして陛下は殿下を肯定なさるのだろうか?そんな不安すら心によぎる。

「レオルドよ、その堂々たる振る舞いに父は感動した。まさかお前がそこまでそちらのご令嬢を気に入っているとはな。いいだろう、二人を認めよう。

 しかし余を常に支え続けてくれる宰相の子供を手荒に扱うのは見逃せん。放してやるがよい」

 陛下のそのお言葉に、最初リオン様とオリオット様は渋るような表情をされていたが、護衛として控える騎士団長様の鬼のような形相で言い放った「不敬であるぞ!陛下の言葉に従わぬか!」の言葉に瞬時にお二人を解放される。それに思わずほっと胸を撫で下ろした。


「王様、ありがとうございます!私、きっと王妃としてレオルド様をお支えしますね!」

 場違いな声が会場に響き渡る。誰もが顔を青くする。

 いくら常識がなっていないとは言っても、まさか陛下に対してこのような無礼な発言許されるはずがない。全員がミサさんを見るが、彼女は気づいていないのかニコニコと上機嫌だ。

 そんなミサさんには気にもかけずに陛下は入退場の扉を指し示した。

「そう言えばレオルドの長話のせいで紹介が遅れてしまったな。

 実は今日、隣国よりご婚約者のご卒業を祝ってわざわざ駆けつけてくださったのだ」

 誰もが陛下の言葉に「何の話だ」「隣国の貴族と婚約を結んだ方は私たちの世代には」「どういうことだ」と小さく囁きあう。そう、私たちの世代には隣国と縁を結んだ方は居ない。居たとしてもこんなタイミングでなぜ。

 疑問が飛び交う私たちすらも気にせずに、陛下はその方の名を朗々としたお声で告げた。


「アリア・ミーナ・ヒルクライド嬢の婚約者、エドワード・ユウ・セディオル・クラディオン殿下だ」


 絶句。言葉が出ないとはまさにこのことかもしれない。

 それは隣国の第一王子の名前。それはこの場に居る誰もが知ることだ。あのレオルド殿下でさえ唖然とした顔で扉から出てきたその方を見つめていた。

 漆黒の髪に、夜空のような深い青色の瞳。それはかつて勇者と呼ばれたユウ・ホワイティ様の血筋の方が代々引き継いできたお色。不思議なことに勇者ユウ様の血筋を継ぐ王家のお方は、何代かに一人、絶対にあの黒髪と青色の瞳で産まれてくるのだそうだ。

 エドワード様は颯爽とアリア様の目の前まで歩み寄ると、膝を折ってその白い手を取り、甲にそっと口づけを落とす。洗練されたその動作に周囲の令嬢から感嘆の溜息が漏れた。

「アリア様、この度は我が国へと輿入れを決めてくださったのに、ご挨拶が遅れまして大変失礼を致しました」

「いいえ、エドワード殿下。こちらこそわざわざ私の卒業のために駆けつけてくださって、とても嬉しいですわ」

 ……あら?アリア様ったら、少し頬が赤く色づいていらっしゃらないかしら。それに心なしか照れていらっしゃるようにも見えますし。


「ちょっと待て!アリアとは今しがた婚約破棄をしたばかり!一体どういうことか説明してください父上!」

 場の空気を台無しにするような叫びに陛下は首を傾げ、それから「忘れとった忘れとった」と大らかに笑われる。その様子にほとんどの人間が故意であることを覚る。

「どうやらレオルドはアリア嬢とは合わぬようだからな、つい二週間前に正規の手続きで婚約を解消とした。お前があまりに突拍子ないことをするから、すっかり話すのを忘れておったぞ。なぁ、宰相」

「左様でございますな陛下。しかも婚約解消をお知らせしたところ、すぐにエドワード殿下が娘を我が妻にと仰ってくださった喜びで、事前に説明することすら忘れておりました」

 はっはっは、と大人二人が声を上げて笑っている様子にほとんどの生徒が呆気にとられる。これはどう見ても故意だろう。やり場のない気持ちを込めて婚約者を見上げるが、彼も肩を竦めて首を横に振るばかりだ。

 レオルド殿下を見ればはくはくと口を開けたり閉じたりしているし、リオン様とオリオット様、それから少し横にずれて控えていたフォルスハーゲン様も全く話に付いていけていない。

 かく言う私たちも正直話に付いていけていない。


「そうそう、レオルドよ。お前のご令嬢への想いを尊重して、王位継承権を取り上げることとした」

「なっ」

「え!?」

 陛下のまるで思い付きのような言葉にレオルド殿下とミサさんが揃って声を上げる。もっとも、それすらも思い付きではなく、予め決められていたことなのだろう。その証拠に宰相様は満足気な顔で頷かれている。

生徒たちはもう驚きすぎて疲れているのか、誰も何も言わなかった。いや、もしかしたらこうなることを予想していたのかもしれない。

「やはりお前が王子のままではご令嬢も肩身が狭い思いをするだろう。何より教養と品位が求められ、他国の貴人と多く触れ合うことになる王妃に男爵家のご令嬢では荷が重すぎる。であればレオルドがご令嬢に合わせるのが筋というものだろう。

 よって、レオルドには男爵位を新たに授ける。領地は追って宰相から任じさせる」

 まぁ、そうなるよな。誰かが呟いた言葉がくっきりと耳に届いた。普通ならいくらなんでも公爵位を授けるだろうに……

 となると、王位は弟君であるエイベル殿下に移るのだろう。誰もがそう納得しているのに、レオルド殿下――いや、レオルド男爵はまた声を荒げる。

「お待ちください!それでは誰がこの国の王となるのですか!」

「そうです!レオルド様以外、王様になれる人なんて居ません!」

 ミサさんもいい加減みっともないことはおよしになればいいのに。男爵夫人となる以上、あまりみだりに声を荒げたり、陛下にお声がけするなんて、夫を支えるどころか足を引っ張っているにも等しい。もっとも、それに気が付かないからこそこういった事態を引き起こすことになったのだろうが。


「余の跡はエイベルに決まった。しかしエイベルはまだまだ不慣れなことが多い。そのため長くこの国を支えてきたファッセル家のルシア嬢を婚約者とする。

 ――ルシア嬢。この度は婚約を解消させただけではなく、まだまだ頼りない王子の婚約者と決めてしまったこと、すまなかったな」

「恐れながら陛下、エイベル殿下は私よりも年下ではございますが、大変優秀なお方。そのようなお方をお支えできること、そしてこの国の未来を共に築くことは身に余る光栄でございます。

 とは言えまだまだ至らぬことが多い身でございますれば、アリア様にご教授いただきながら、よりエイベル様の助けとなれますよう、精進する所存でございます」

 意外にもすぐ近くにいらっしゃったルシア様がしっかりとした淑女の礼を取る姿を見ながら、いっそ呆れに近い感情を抱く。そんなところまで手を回していらっしゃったとは。これならば新たにエイベル殿下の婚約者を狙った派閥争いが起こることもないだろう。側室の選定もエイベル様の年齢を考えればまだまだ先の話。

 この件でファッセル家とヒルクライド家もいくらか軟化するだろうから、しばらく社交の場は安泰とも言える。


「さて、あとはレオルドが言っていたアリア嬢の国外追放の件だが……そもそも未来の王妃に対する無礼などなかったとの認識合っておるかな、宰相」

「左様でございますな。なにせルシア嬢と我が娘は、この場では一言も言葉を交わしておりませんからな」

「ならば国外追放などする必要はないな。もっとも、アリア嬢はクラディオン王国に嫁ぐ身であるから、どちらにせよあまり意味はないのであろうが、対面上やはりな。

 ルシア嬢もそれで良いな?」

「もちろんでございますわ!これから隣り合った王国の王妃になる者同士、ともに仲良くしていこうと誓い合った仲のアリア様が、私に無礼など働くはずがございませんもの」

 ねぇ、アリア様。そう尋ねたルシア様にアリア様もにっこりと微笑み返して「もちろんですわ」と仰る。おそらくこのやり取りすら予定調和なのだろう。なんだかすっかりと気疲れしてしまった。


 その後はレオルド男爵とミサさん、それからリオン様、オリオット様、フォルスハーゲン様がそろって会場から連れ出される。陛下曰く、今後のことについて要人からしっかりとお話があるらしい。

 どうやら一部の二年生たちも事の次第を聞かされていたのか、五人が退場してすぐに慌ただしく、しかし狼狽えることなく動き始める。やがて会場の真ん中に残る、アリア様とエドワード殿下。

 お二人が優雅に踊り始めると、音楽隊が華やかな曲を演奏し始める。

 私たちの卒業パーティーが、ようやく始まった。

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