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夢幻の書庫  作者: 入栖
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暇つぶしにでもドーゾ。

 もし君が魔物と呼ばれる人類に仇名すモノが徘徊する異世界に行くとしよう。まあ実際に行くことになったんだけど……すまない、それは忘れて君が異世界に行くことを考えてほしい。

 さて、君はその異世界に行く際に、一つだけ願いをかなえることができる。では、君は何を願うだろうか。

 

 あらゆるモノをひれ伏させる絶対的な力?

 それとも地球人が持ちえることが出来ない魔法使いの能力?

 実は中二のころからあこがれていた、真理を見通す事の出来る魔眼?

 やっぱり一生遊んで暮らせるだけのお金や権力?

 こっそり持っていた美男美女願望?

 大好きな食べ物を暴食したい?

 ありきたりだけどライト兄弟のように空を飛びたいとか?

 

 願いなんてものは人それぞれだろうけど、多分僕は他の人とはちょっと違ったものを選んだと思う。正直に言えば、魔物と聞いて僕は少しだけ生活に不安になったりした。だからって力を求めようとは思わなかった。僕にはもっと心配なことがあった。


 そもそも僕が異世界に行くにあたって一番の懸念は『手持無沙汰てもちぶさた』である。日本は地球に存在する国において、娯楽の多さでは右に出る国は無いんじゃないかって思うくらいに溢れている。

 テレビ然り、スポーツ然り、マンガ然り、アニメ、ゲーム、ネット然り。


 娯楽に溢れてた世界で、娯楽に浸かった僕が異世界に行ったとしよう。そんなことしたら暇すぎて暇すぎて禁断症状が出てしまうことは自明の理。

 だから僕は暇つぶしができそうな能力を選んだ。

 

『夢幻の書庫』

 

 そう、ただただ暇がつぶせそうな能力を選んだつもりだった。でもそれは『つもり』だっただけだ。

 後で知った事だが、それは世界のバランスを崩すんじゃないかってくらいの、超チート能力だった。


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