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あとがき
苦しい時、人は、笑顔を作ることで自分がまだ耐えられると自分自身に言い聞かせた。
風間にとって、どんな小さな悩みもうち明かしては、ならないものだった。
彼女は、何時でも全身を隙なく守っていなければならなかった。
例え僅かな隙にも敵は、群がって来る。
彼女の笑顔が絶えることはなかった。
何時しか笑顔が張り付いて溶けることがなくなった。
心の動揺を抑える方法は、ひとつ。
心の動きを完全に殺してしまうこと。
彼女が心に痛覚を失った時、笑顔が本来の役割を果たしてくれた。
私は、大丈夫じゃないよ、と。
異常な笑顔は、風間にとって何の役割も持たないが周囲に心を伝える役割だけは果たした。
ルーヴグリン時代の風間の活躍。
この頃は、まだ気味の悪い笑い方もしてない純粋な少女だった。
だが大人たちの都合に純粋に悪を討つ勇者は、翻弄され始めていた。
ルーヴグリンから現代日本に帰った風間の物語が『プルプルプル!僕、悪い勇者じゃないよ!!』です。




