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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ゴブリンの家族

作者: aaaa

ゴブリンにだって家族があるし愛情がある。睡眠欲もあるし食欲もある性欲だってある。

顔だって個人個人全然違う。可愛い子もいればカッコイイ子もいる。


人間たちは俺達の事を醜い醜いなんて言って罵る。

俺達が人間の女を捕まえて繁殖する行為を汚らわしいなんていう奴もいる。


なんて身勝手だと毎回思う。


俺達はゴブリンのメスでは繁殖できない体になっている。

そうなると人間でしか繁殖できない。

ゴブリンだって子孫を残し繁栄させたいという気持ちは人以上にある。

自分たちは弱い、だからすぐに殺されてしまう。だから俺達という種族が生き残るために繁殖を行うのだ



先日俺の父が人間に襲われて死んでしまった。

その日は泣いて泣いて泣き疲れる程泣いた。

墓を建て妹と一緒に父とお別れをした。


これからは俺が妹と自分の食料を調達しなければならない。

とにかく洞窟へ行ってみようと思い行ってみた。


そこで俺がみたのは、人間では美少女と言われる物を引き連れて洞窟を歩いてる平凡な顔の男だった。

何か関わってはまずい物だと思いすぐ近場の岩の後ろへと隠れた。


そこで俺が見た光景は異常だった、仲間や親友と呼べる物たちがその一行に残滅されていった。

涙があふれた、なんてこの世は俺達に不平等なんだと思った。


ここで俺が死んだら妹が悲しんでしまう。食料を調達できなくて餓死してしまう。

それだけは何とか阻止しなければという気持ちでその場を震える足で立ち上がり逃げた、後ろを振り返らず逃げた。


仲間の悲鳴が、親友の悲鳴が聞こえてきたが涙を拭って逃げた。

だからお願いだ、「汚らわしい」なんて仲間の死体に向かって言わないでくれ。そんな事をいわれたら俺は、、


やめろ、やめるんだ俺さっさと逃げろ、そちらへ向かうな。


俺が死んだら妹はどうする!?

だからやめてくれ、頼む




気が付いたら俺は上半身と下半身がキレイに分かれていた。

意識がなくなるのは一瞬だった。



これはただのゴブリンの話。

だけど普段殺さているゴブリンの中にはこのような者もいる。

英雄だからって必要以上に殺すのが許されるのだろうか?


そうこれは英雄の物語で何も考えずに殺されたゴブリン数十匹の内の一匹の物語


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